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分解刑『Thunderbolt Fantasy 外伝小噺・凜雪鴉篇 骨董問答』/『Thunderbolt Fantasy 外伝小噺・殤不患篇 流刀縁起』(ニトロプラス,2025年2月)

2月21日から劇場公開されている、日台合作人形劇シリーズの完結編『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 最終章』初週と2週目の入場特典小冊子です。ダブル主人公それぞれの過去のエピソードを綴った短編小説。執筆者は、昨秋に刊行されたノベライズを手がけたかた。

凜雪鴉篇では、TVシリーズ第1期で雪鴉の師匠として登場(そして即退場)した廉耆先生との出会いが描かれる。「雪鴉おまえ、ひとさまに教えを乞うて弟子入りするときもそんなだったん!?」って感じ。

殤不患篇は、必ず映画鑑賞後にお読みください。第4期でチラ見せされた、あまりにも特殊なかたちで修行をしていた少年時代におけるひととき。この経験があったから、大人になった殤さまは……。しかし子供が育つには過酷な境遇だよねえ。育った側も育てた側も、よくぞまあ。あと、少年の彼を修行先に送り出すお爺ちゃんの名前、字面を見るとせつなくなる。

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ブログ更新:2025年2月に読んだものメモまとめ
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■馬伯庸『西遊記事変』(訳:齊藤正高/早川書房,2025年1月/原書:马伯庸《太白金星有点烦》2023年)
■斎藤美奈子『あなたの代わりに読みました』(朝日新聞出版,2024年5月)
■フランシス・ハーディング『ささやきの島』(絵:エミリー・グラヴィット/訳:児玉敦子/東京創元社,2024年12月/原書:Frances Hardinge "Island of Whispers" Illustrated by Emily Gravett, 2023年)
■前田隆弘『死なれちゃったあとで』(中央公論新社,2024年3月)
■おーなり由子『いとしい服』(大和書房,2024年12月)
■分解刑『Thunderbolt Fantasy 外伝小噺・凜雪鴉篇 骨董問答』(ニトロプラス,2025年2月)
■分解刑『Thunderbolt Fantasy 外伝小噺・殤不患篇 流刀縁起』(ニトロプラス,2025年2月)

●伊藤理佐『おんなの窓 わたし現在3K編』(文藝春秋,2024年6月)

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2025年2月に読んだものメモ | 虫のいい日々