2000年代は最近 なんなら1990年代も最近 1980年代はちょっと昔
🏖️ 山川 夜高 / YAMAKAWA Yodaka
作品タグ https://misskey.design/tags/SeasideBooks
小説、絵、装丁・デザイン
本編は小説で登場人物の絵を描きます
📐 デザイン
書籍装丁・組版・ロゴ制作などのデザイン依頼を受け付けています
https://libsy.net/order
🐀 アイコン
ねずみちゃんはジャンガリアンドブネズミです
https://libsy.net/about/nezumichan
♠️ Aro/Ace they/them
恋愛を主題とした作品に興味を持てないので、自分では作らないし他の方の作品へも反応しないです。ご了承ください。
らくがき:ブラックメタル風のProcreateブラシを入手したので
架空のブラックメタルバンド Drive to Pluto のロゴを描きました
これはらくがきなので精進します
https://creativemarket.com/wwowly/6722834-MORT-Black-Metal-Procreate-Brushes
#SeasideBooks_与太話
実際ポストメタル/ポストパンクあたりには重なってるんですけど、それらのジャンルはこういうロゴではない
スタインバーガーのベース見て「こんなのベースのオモチャじゃん!! ウクレレじゃん!!!」と大騒ぎするアシュレイ(敬称略)見たいもんな
指板に線だけ描かれているフレットレスベースに「カンニングの線だ!!」って大騒ぎ以下略 (クロスオーバー)
https://youtube.com/watch?v=BKpDywdqUoA
RE: https://misskey.design/notes/9uqsy9sx9x
https://music.apple.com/jp/album/soma/638581249
フランスの女声メタルコアバンドだよ
デスヴォイスはともかくフランス語なので俺には全然聴き取れないよ #nowplaying
ダブルベース(そういう意味ではない) のバンドこれしか思いつかない
ワナナバニ園
- ドラムス
- ベース
- 5弦ベース
- 自作楽器(ハーディ・ガーディと二胡を足したようなやつ)
https://torigoya.main.jp/Wanabani.html
しかしマジでいい曲なんだよな ワナナバニ園
https://music.apple.com/jp/album/gable/1062671203?i=1062671357 #nowplaying
このアカウントは、notestockで公開設定になっていません。
このアカウントは、notestockで公開設定になっていません。
🏯 Drive to Pluto モーリオ観光
2年前にねこちゃんが爪を研いでいた東屋がなくなっていた……研ぎきった……?
#イラスト #SeasideBooks_与太話
RE: https://misskey.design/notes/9i5qcpn6hj
小説『ファング』 #novel_fang
めちゃくちゃ長いあとがきを更新しました。制作動機・人名の元ネタ解説(天体)・オマージュ元解説・本や楽曲紹介・そして登場人物の悪口です
信じられないぐらい長文なので とんでもなく暇なときにどうぞ
https://libsy.net/blog/3823
#SeasideBooks
これは先日の焼肉
ですよP!!
このあと〆のまで頂きましたよ!!!
RE: https://misskey.design/notes/9u9s1qje4v
#あの子とイメージコーデ交換 #FA バンドごと交換
左:SIGNALREDS
右:GreatPainter 作者:些々細さん @_ntn_slp
アメリカン
⇔ ヨーロピアン
(すいませんでした)
最近頭のおかしい柄シャツの都民ばかり描いてたので 頭のおかしい服装の西の気障もまた描いていかなきゃな〜 と思ってたところです 義務
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』でお面屋にお面見せると褒めてくれる的な感じで 柄シャツ見せると褒めてくれる社長(ストーリーの進行に1mmも関係ない)
このアカウントは、notestockで公開設定になっていません。
@_ntn_slp 追加こちらもお願いします!
https://music.apple.com/jp/album/whirlpool/400359123
https://music.apple.com/jp/album/namaewotsuketeyaru/1440647452
https://music.apple.com/jp/album/crystallize-remastered/1647304341
(この3枚全部シューゲイザーサウンドや)
サン・キル・ムーンのこれ聴いたことない あとで聴こう
https://music.apple.com/jp/album/i-also-want-to-die-in-new-orleans/1451626472
あとローカル? インディーだとこちら
1stは 2ndは
https://4savon.bandcamp.com/album/the-cat-that-does-not-dry-nor-overflow
🍎ではEPボックスみたいなシングル全部入りアルバムに入ってる
https://open.spotify.com/intl-ja/album/1D6eibu5hAu0hKKsPTE9YA
このアカウントは、notestockで公開設定になっていません。
このアカウントは、notestockで公開設定になっていません。
短編小説集『ミス・ブルーのこと』(作者:小町紗良さん @srxxxgrgr ) 登場人物・B(ジャズベーシスト) と、
小説『ファング』登場人物・太陽(SSW)の クロスオーバー小説 を小町さんが描いてくれたので、お礼に小説の一場面の絵を描きました。
⚠ 全年齢向け・『ファング』及びクロスオーバー小説のネタバレが含まれるのでセンシティブ設定で投稿しています。
『ファング』表紙の画面と手を伸ばす者が逆転しているイメージです
RE: https://misskey.design/notes/9tsiajet0w
見たいと言われた
パンクロックバンド『Fallin’』のドラマーの女の子 作者・小町紗良さん @srxxxgrgr と
小説『ファング』 作者・山川夜高 の #クロスオーバー #二次創作 小説です。
承前: https://misskey.design/notes/9tsiajet0w
ライブハウスが集まる通りの裏手に、バンドマンばかりが集まるバーがある。
ロックの連中ばかりが屯す界隈で、夜のイベントの終演後のバンドマンが多数集まる遅い時刻だった。女の子に囲まれたパンクロッカーの一団と入れ替わりに、ふらりと店内に入った一人の余所者は、何組ものバンドマンたちの隙間にあいたカウンターの空席に滑り込んだ。隣の席の女の子がカウンターに伏して眠りこけているのを横目に見る。
若者たちは自分のバンドメンバーやグルーピーを相手に自分のバンドの話に酔いしれている。店内は汗ばんだ体温で温められた煙草とアルコールの臭いが充満し、声を張り上げてのお喋りは賑やかだが全体的に気だるく、翌朝の二日酔いの予感がすでに漂う。各バンドの内輪の空気はすでに出来上がっていたが、余所者の男は疎外感に気圧されることなく、一人でジンジャーエールとフライドポテトを注文した。
「おにいさん、すごい服。どこで買ったんですか?」
隣席に突っ伏していた若い女が上体を上げた。甘い酒を飲んで酔いの回った声音だった。やわらかで真っ直ぐな彼女のブルネットの直毛が、はらりと一房肩から滑り落ちる。わざとダメージ加工を施したミニTシャツに赤いチェックのミニスカートを合わせた、ステレオタイプにパンキッシュなファッションだった。首から下げた衛星の形のオーブライターを、お気に入りのおもちゃのように握っている。
男はカウンターに肘をついてサングラス越しに彼女を見やる。
「これ? そのへんの古着屋だよ」
そう言った口元は意味もなく三日月型に笑んでいる。厚い前髪に隠れた顔立ちはよく分からず、薄暗い店内でも彼は大振りなティアドロップのサングラスを外さないので、対峙する彼女には男の表情も年齢もよく分からない。
「サングラスは?」
「これは貰い物。かけてなきゃいけないんだ」
相手の肌理の感じから、少なくとも年上だろうなと彼女は判断した。
「とってもギョーカイジンみたい」
彼女はくすくす笑う。
「もしかして顔を見られるとまずいお仕事?」
「いいや、ただのギョーカイジンだよ」
口角に笑いを貼り付けたまま、男は節張った指でサングラスのフレームを正した。
温かいばかりでしなしなのフライドポテトとジンジャーエールが出てくる。男はポテトの皿を二人の間に滑らせた。サングラスで表情は読みづらいが、男は急におどけて言う。
「どうしよう、急にコーラの気分になった。きみジンジャーエールいる? まだ口つけてないよ」
「ありがと、ギョーカイジンさん」
お言葉に甘えてグラスに手を伸ばした彼女の手指には血豆が浮いていた。
「きみってドラマー?」
男に聞かれて、ネイルアートを自慢するように彼女は両手のひらを見せた。その痛々しく傷ついた手指にうろたえることなく、口角を三日月型に釣り上げたまま「勲章だなあ」と男は言った。
「どんなのを叩いてるの?」
「パンク」
澄まして利口そうな口ぶりだが、目はとろんとほろ酔いだった。
「いいねぇ」
男の笑みが三日月から半月型に月齢が進んだ。「音源はある?」
「いま3枚目のアルバムを作ってるの」彼女もポテトを一口つまんだ。
「そこの角のレコード屋にも置いてるかな?」
「視聴機の1番よ」
「すごいね、若くて売れっ子だ。ポテトを奢れて嬉しいよ」
「あなたはなあに? ただのギョーカイジンじゃなさそう」
ポテトをつまむ男の指先を彼女は見ていた。指先が平たく四角く、爪もギリギリまで短く切りそろえている。
「わかる? ギター弾いてんだ」
「ギター弾きってみんなそう。楽器弾くのにも夜遊びするのにも都合のいい指で、そういう態度の男のひとばっかり」
「きみのバンドのギター弾きはモテるんだな。僕はぜんぜんだったよ」
彼女は、煙草の吐息をつくように、ふんと小さく笑った。首から下げたオーブライターを手慰みに弄び、火を点けたり消したりを始める。店内の暗い光がオーブライターの鏡面に反射する。彼女はしなびたポテトをつまんで火炙りにしようとする。
「こんど3枚目のアルバムを出すの」彼女は繰り返す。
「わたしはよく分かんないけど、この国のロックンローラーにとっては伝説的なレーベルなんだって。ジャッキーが言ってた。うちのバンドのボーカルの子。うちは音楽『後進国』だから、まずはうちの国で『伝説』にならないとどこにも行けないんだって」
「興味深いね。僕も音楽の『後進国』から来たから、そういう焦燥感はわかるよ」
「どこから来たの?」
「日本」
「とおいい」少し見開いた彼女の目がサングラスの黒い表面に反射する。
「そうだな、ここまですごく遠かった。……その火をもらってもいい?」
男は懐から煙草のボックスパッケージを取り出した。平和の鳩の意匠のイラストで、彼女の国では売られていない。彼女が男の口元に手を伸ばして、衛星の環をかたどった大仰なライターで着火した。
「悪いね」
カウンターにバニラの香りが漂う。
「甘いタバコ吸うのね、かわいい」
「きみもいるかい?」
「いまはいいかな」
彼女は無目的に手の中で火を灯し、何にも興味がないままとろんとした眼差しで、いたずらにライターのオイルを減らす。
様子を眺めていた男が吐息をつく。
「ところで、きみ、もう一杯ぐらい水飲んだ方が――」
「オッサン、アニーに何の用だよ」
シド・ヴィシャス風に髪を立てて革ジャンを羽織った若者が二人を遮った。カウンターに強く手を叩きつけたので、ペンダントライトが振り子のように揺れた。
灰皿に灰を弾きながらサングラスの男はパンクロッカーの若者を見上げて、うろたえることなく言葉を返す。男はビジネス風のスマイルさえ浮かべている。
「きみがジャッキー? きみのバンドのドラマーから聴いたよ。今すごく売れてるんだってね」
「そうだよ、オッサンの出る幕はねえ」
「ジャッキー、やめてよ」アニーが控えめに制する。
「いいんだ」
悠然と煙草をふかして、サングラスの男はアニーを制する。
「彼の言う通りだ。若い子が活躍するに越したことはない。これ吸ったら出てくよ。きみ、火をありがとう」
まだ長さの残った煙草の火を消して、半分ほども手つかずなポテトの皿もそのままに男は席を立った。「売れるといいな」とアニーに言う。口元はまだ笑んでいる。
催眠術師の振り子のように揺れる照明がサングラスに反射している。
そして立ち呆けたジャッキーの肩を強く叩いて、店を出ていく。
このアカウントは、notestockで公開設定になっていません。