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📚 ダン・サラディーノ『世界の絶滅危惧食』
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絶滅の危機に瀕している穀物・野菜・肉などの種類が色々と挙げられていて、読み物としてもかなり面白かった。

多様な種に興味惹かれる一方、多様じゃないほうがラク、っていうのが事実としてあるのも感じさせられた。栽培する上では、それなりに大きくてそれなりにうまくて速く収穫できる種に集約されていく。そりゃそうなるよね。

ソフトウェアとかでもそうだよなあ群雄割拠の時代を経たあと、大体デカい2〜3に集約されちゃう。
出来はいいが超汎用、みたいなやつより、尖った小さいひとつの方が格段にハマれたりもするんだけどね。なかなか生き残れないよね。

人間も比較的近い文化圏や能力同士の方がラクなのは事実なんだよな。コミュニケーションコストが低くて済むっていう。ラクではあるが、突飛な案とかは出てこなくなる。

ともあれ多様性を維持するのはめちゃくちゃめんどくさいということは理解しなきゃいけなくて、めちゃくちゃめんどくさくて金もかかる。人類ようやくスローダウンに入ってくるし(人口増加等)、その辺ゆとり持つ時期になっては良いとは思う。

(序文からの抜粋)
あなたがロンドンにいようが、ロサンゼルスやリマにいようが、寿司でもカレーでもマクドナルドでも食べられる。アボカドもバナナもマンゴーもかじれる。コカ・コーラもバドワイザーも、ブランドもののボトル入り水も飲める──しかも、そのすべてを一日のうちに。わたしたちに提供されているものは、一見すると多様に思える。だがそれも、同じ種類の「多様性」が世界中で同じように広がっていることに気づくまでの話だ。世界の人たちが買うもの、食べるものはひたすら均一になっている。
こんな事実を考えてみてほしい。世界の大半の食材の源──種子──は、大部分がわずか四社の手に握られている。世界のチーズの半分は、ただひとつの企業が製造する菌や酵素を使ってつくられている。世界中で飲まれているビールの四本に一本は、ひとつの醸造会社の生産物だ。米国から中国まで、世界で生産される豚肉のほとんどは、ひとつの血統のブタの遺伝子にもとづいている。そして、おそらくもっともよく知られているところでは、バナナには一五〇〇を超える品種があるにもかかわらず、世界のバナナ貿易はたったひとつの品種、キャベンディッシュに支配されている。

21:15:13
2023-03-14 16:03:29 ITmedia(RSSfeed)の投稿 itmedia@chaosphere.hostdon.jp
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