発売から25年。『ファイナルファンタジー6』のキャラたちが今も愛されるワケ | マグミクス - (2) https://magmix.jp/post/16696
中にはスポット参加や任意によるパーティー編成などの条件もありますが、それでも10名以上のキャラクターの内面を描いているからこそ、それぞれのプレイヤーが感情移入できる”お気に入り”を見つけやすかったのではないでしょうか。
もちろん、その根底には劇場でオペラを歌うセリスや世界の崩壊、ダリルの死を乗り越えて再起を決意するセッツァー、自身が仕えていたガストラを自ら殺めたケフカなど、数々の名イベントが織り込まれているのは言わずもがなです。
キャラクターの人物像を映し出すのに必要不可欠なイベントシーンに目を向けてみると、テキストを中心とした良い意味での”簡素な表現”が、テレビの前に座るプレイヤーの想像力をかき立て、「このキャラクターはきっとこんな人物なんじゃないか?」という具合に、各々が持つイメージ像を補完するキッカケとなりました。言わば「プレイヤーにとっての理想的な主役」が出来上がったといえるでしょう。