West, D.(1969), Imagery and Poetry of Lucretius, University Press Edinburgh.
エピクーロスの教えを伝え,迷信的な恐怖の払拭を目指したscientific treatiseである『事物の本性について』(De rerum natura)の詩法,とりわけその比喩表現(imagery)−−著者によるとこれまでの註釈家や翻訳者に十分に理解されてこなかった−−−に焦点を当てたこの作品へのイントロダクション.
ルクレーティウスの詩的技法の全体的な特徴を明らかにすることを目指すため,個別の比喩表現を網羅的に収集したり事細かに分類したりすることはせず,大まかな主題区分(火,光など)に基づいて議論される.