新劇場版エヴァ破観た。序ではずっと動かなかったシンジがここでは自分の意思で「アスカを殺すくらいなら自分が殺されていい!」と意思表示するところがよかった。「殺さないと殺される」はまさしく前世紀に日本が置かれてた「侵略しないと侵略される」と同構造だから。
けれども、それが「逃げるのか」「大人になれ」とゲンドウから言われ、最後はシンジは綾波を守るため救うために自分から「エヴァに乗らせてください!」と言って「愛するべきものを守るため」ならエヴァに乗るという、ある種のナショナルヒストリーに回収されるんだよね。(特攻機に乗った若者)
これは「侵略はダメだが守るためには立ち上がる」という微妙な倫理の提示とも読めるけど、自衛隊のロジックと重なってもいるのが気になるところ。