あまのじゃくな氷室さん、4巻まで振り返りが完了したので、最終巻行くぞ!!!時間が……
「あれは夢じゃなかった……よな?」
目を覚ました俺は、昨日のことを思い出す。勇気を振り絞って、フルチンを晒したのは現実か?
「なぁ、優。エッチなおきつね様って知ってるか?」
「それ僕が話したやつじゃないか」
「そうか。そうだったな」
「ほう、ってことはちゃんとしてもらってきたんだな?」
「まぁそういうことに……」
うーん、どうやら現実だった。
超常現象とはいえ、人間の形をした美少女に抜いてもらってしまったのだ。気持ち……よかったのだろうか? 今思うと、恥ずかしさと罪悪感でいっぱいになる。
俺は他人に、自分が気持ちよくなるためだけのことをしてもらいたいのか? 美少女だったら求めてしまうのか? 俺は、ぬいぐるみには、なりきれないのか……?
「男の子」っていうのはこういうのが好きなのだろうか? わからない。でも、俺は、少なくとも、この非現実的な出来事によろこんでしまった。その事実が、理想と現実の違いを浮き彫りにしているようで、また罪悪感に苛まれるのだった。