ドイツ・ナショナリズム -今野元 著|新書|中央公論新社 https://www.chuko.co.jp/shinsho/2021/10/102666.html
すごい本だった。古代ローマのトイトブルクの戦いから話が始まって、途中、中世も近世も大きく飛ばしてないのに、現代になってからのほうが充実してるという……うかっとするとドイツ再統一後がなお詳しい。
メルケルに対する評価も面白い。「メルケルはドイツ政界の鵺(ぬえ)である。」確かに、時々にあんなにはっきりした施策を打ち出しながら、立ち位置を明快にしない、というのはどうして可能なのか、不思議とは感じていたが、鵺かぁ。そうきたかぁ。
中公新書はこういう当たりがちょくちょくあるから好き。