二日で読めた。珍しく二日間通勤した電車の行き帰りで、運良く座れたので。途中、寝てしまって文庫本を床に落としたりしつつ。
胸のすくような分かりやすさ。古代ギリシャから20世紀までの変遷の意味がわずかな個数のシンプルな対立軸を巡る論点の発展として説明されている。一般読者向けに書かれているので参考文献リストがついているわけではないのに著者の見識の広さ深さが響いてくる。
昔、父に勧められて読んで、その時も気に入ったのだけど、急に思い出してまた読みたくなったので文庫をAmazonで入手。Amazonのオススメに載せられて同じ著者の本を他にも2冊同時に買ってしまう。
昔読んだときより、近代以降のパートをより理解できた気がする。「分かりやすい」と書いておきながら、そう言うのも何だけど。
こういう説明をする、というのは厨二病気質にとっては憧れることのひとつ。上の本の著者は本当にそれが出来る人なので厨二病ではない。出来もしないのに憧れるのが厨二病的。他には、寸鉄人を刺す、とかもやりたくてウズウズ。