「ヒエログリフを解け」を読み終わった。
ロゼッタストーンの解読の話だと言うのに、ロゼッタストーンが登場するまで最初の100ページほどかかる。かなりやきもきした。
まぁでもそれがこの著者のスタイルのようで、いろいろ関連する事件と人物を散りばめながら話を引っ張る。それでもあまり散漫にならない。読みやすさも損なわれていない。私にしては速く、数日で読み終わった。このスタイルに慣れると華やかで楽しい。
でも、私にとっての圧巻は、末尾近くのハトシェプスト女王の発見の話だった。文法が思いがけない手がかりとなったというのはまさに求めていた逸話。読みたかったものが読めて満足。