元々は午後の待ち合わせだったのだけど、昨日の夜に急に思い立って、以前金カム展に付き合ってくれた友人に午前空いてたら金カム見ない?と誘ってみたら応じてくれたので、見てきました。
本当に想像以上に良かったというのが素直な感想だ。
原作もそうだし、アイヌ文化に対するリスペクトが節々に感じられて、丁寧に作ってくれた映画だなと感じた。
あれほどエンドロールの協力団体をじっくり見たいと思った映画もなかなかない。
2022年5月にゴールデンカムイ展という展示に行ったのだけど、野田先生が資料として所有しているアイヌ文化に関する物が展示されている催しだった。
おそらく今回の映画の制作に当たっても参考にされたのではないかな…と思う。それくらい質感がそっくりだ。
(せっかくなのでいくつか写真を添付)
山崎賢人さんをあまり存じ上げないながらも、どこか線の細いクールなイケメンというイメージだったのだけど、今回の映画ですごい俳優さんだな…とイメージが少し変わった。節々で杉元佐一の中にある狂気が伝わってきたものだから。
原作の「アシリパさん怪我はないかい?奴らに酷いことされなかった?」のシーンを実写でも見てみたいなと思う演技だった。
白石がすごく白石だったし、月島軍曹もすごく月島軍曹だった。
特に落馬から全力疾走する鶴見中尉が原作通りにやばくて良かった。
ストゥは心なしか原作より乱用されてたけどね!
原作にない部分という意味では、グロテスク過ぎて映画では表現しきれない部分を上手くぼかしていたなと思う。
特に第7師団の3人が巣穴から出てきた羆に殺されるシーンは巣穴から見ている杉元の視点にする事で、恐怖感臨場感が増していたように思う。
馬そりの上で杉元とアシリパさんが背中合わせで戦う構図も好きだったなあ。
あとはとても個人的な話になるが、明治時代の小樽をモデルにした街を舞台にした一次創作を書いているので、その頃の小樽の街並みを再現したセットに惹かれた。
割れた窓ガラスの破片が水色がかった色をしていて、あぁ昔のガラスの色だ…と思ったのが特に印象深かった。
そして自分が見た時は売り切れてて買えなかったゲ謎のパンフを買った。
後でじっくり読もう。