ちょうど少し前に読み返していたところに、旧青い鳥で話題になっているをの見かけたので嬉しくなった。
「SKET DANCE」や「ウィッチウォッチ」を連載している篠原健太先生の作品だ。
こちらの2作はコメディが主体という感じだが、「彼方のアストラ」はどちらかというとSFミステリという感じの作品。
近未来が舞台になっており、惑星キャンプという学校行事で出かけた高校生達が不測の事態に見舞われてしまい、結果として5千光年も離れた宇宙に放り出されてしまう。
いくつかの惑星を経由して食料や水を調達しつつ帰還を目指すという冒険ストーリーだ。
前半は降り立った惑星を舞台にしてキャラクター1人1人を掘り下げつつ、仲間の結束を深めながら冒険が進んでいく。
しかし道中を進むに従って、いくつかの謎が浮上する。
そもそも5千光年も先に放り出された原因は? なぜ自分たちが?無作為か?故意か?……etc.
中盤以降の怒涛の伏線回収は読んでいてとてもわくわくしたし、どんでん返しに次ぐどんでん返し……という展開は謎が解けていくに連れてすごく興奮した。
漫画だからこそ張れる伏線もあり、記憶を消して読みたくもあるが2度目を読み返すのも楽しい。
単行本は全5巻だが、5冊分が1冊にまとまった合本版もあり2,500円くらいで買える。
1話たりとも無駄な話がないというくらい、5冊にギュッとストーリーが凝縮されていて、スルスル読めると思う。
主人公の熱い性格はまさに少年誌の主人公という感じで、主人公らしい主人公だと思っている。
ちなみに自分はウルガーとルカが好きです。