容疑者音声のボイスオーバーでツダケンさんは貴重では #情報7days
能力があるならまず自分でそれを活かすことを考えてから文句を言え、という新自由主義的なツッコミ予想にあらかじめ反論しとくと、わたし自身は
・博士号とってから新卒枠で入社した会社で、研究職のお給料にショックを受ける(年齢横並びのお値段)
・なるほど学位は評価されないのだな、そりゃそうかもな、としみじみ思いつつ出産
・仕事は楽しいけど、いやこれは割に合わないな、学んだことと学位をもっと活かせて評価されるお仕事に転職しよ、と特許事務所に転職
・働きつつ育児しつつ弁理士の資格を取り、食い扶持と居場所を確保
という生き方を開拓してきたので、資格も学位も(学位は特に外国とやりとりするときにお役立ち)研究活動で得たスキルも、自分の能力相応に活かせてはいると思う(がんばった/がんばってる!)。
その上で、それにもかかわらず、わたしだけではなく、やっぱり製造業もサービス業も、従事者個々のスキルに比べて労働があまりにも安く買いたたかれすぎではないの、と思うので言っている。
わたしたちの賃金が上がらないのは、わたしたちのスキルが正当に評価されず、不当に安く使い倒されているからだと思うけれど、国とか政府とか会社の偉い人たちはそれは絶対に認めたくなくて、お前たちに何かが足りないからだってことにしたいのだなあ。
既にスキルを持っている人たちを正当に評価して活用することもできていないのに、資格や学位取得を勧めるとかちゃんちゃらおかしい。
賃金上昇につながるようなスキルや学位ってそもそもどんなものがあるのか。そしてそれは、母体が深刻なダメージ負ってる産休中や、子供の預け先もない育休中に取得できるものなのか。
学位が学士を意味するなら、そもそも高等教育を受けるための進学支援と、在学中の出産・復学後の支援という話をしなきゃいけないのでは。
学位が修士・博士を意味するなら、既存の修士・博士の待遇が同時に上がっていかないと、賃金上昇にはつながらないのでは。女性誌とかでときどき話題になるキラキラ「バリキャリ」ママ風アクセサリーにはなるかもしれないけども。
いずれにせよ、「学び」は一生だから、1年そこらの話じゃなくて、長い目で見て支援してほしい。
賃金上昇に向け 産休・育休中の“学び直し”を「後押し」岸田総理
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000285148.html