#神憑き異聞
公代さん錦生の均等さからすると信念強すぎて浮いてるんだけど、気でも触れていないと金魚衆の絡みの催事はやれないからね……
公代さんが今の状態になったのは大体中学生~高校頃のはなし。ある時を境に姉の話をするようになったとか。
ひとつ足りない、ひとつ多い。これは郷では珍しいことではない。
郷の人達は「彼女の姉は神隠しにあったんだ」とか「縁が結ばれたんだ」とかそういうことを言う。
彼女自身がわかることは多くはなく、古くから自分と似た背格好の服や子供用の食器がもう一対づつあること。
「何者かが消されている」という嫌な感触だけ。
姉という存在は彼女を歪めるのに充分過ぎる効果があったし、「姉」はそれそのものの存在だけではなく「わたし」の一部、大切な何かを奪っていったのではないか?そんな疑念すらあった。
それまでは他の子供と何も変わりなく要君とは家族や友人のように接していたんだけどこの辺りから錦生と金魚という一線が引かれたんだとおもいますね。
公代さんが金魚衆の預かりになったのもこの頃の出来事、そんな彼女のことを知っている金魚神連さんという関係ですね。
ながいっ