#読書
前沢明枝『「エルマーのぼうけん」をかいた女性 ルース・S・ガネット』(福音館書店,2015年11月)
来月、20世紀半ばから読み継がれる児童書『エルマーのぼうけん』がテーマの展覧会が立川で開催されるので、予習のつもりで手に取りました。ルース・S・ガネットは、3部作の文章を書いたほうの人(絵を描いたルース・C・ガネットは、たまたま名前がかぶった、その実父の再婚相手)。
2010年にガネットさんが来日した際、通訳としてアテンドしたかたが、その翌年から3度にわたりガネットさん宅へ赴いてインタビューを重ね、まとめた回想録。
ガネットさんが1923年生まれにしてはすごく先進的な家庭で育っており、特別な方針の学校で自主性と自由を重んじる教育を受け、心身たくましく成長していった人なんだということが分かる。
取材の時点ですでに80代後半ですが、たいへんお元気でお茶目で自分の信条を貫いている、魅力的な女性です。
〔つづく〕