特大の「あー」が出た　死んだものは祈って送り、自らも砕けながら限りなく無に近づいていく #さよなら宝石の国

しょうじき前回の地上に残ったフォスがちょっとずつ昔の姿に戻りながら褒められたかったみたいなこと言ってたのがあまりにも「人間」の感情すぎて、あんなものは置き去りにしてよかった、フォスの判断は間違ってなかったと確信してしまった　今回の話で小さい方の破片にも自我が存在していたので、フォスの自我は破片のすべてに分散して宿っていそうなので、前回のあれでフォスの大部分は死に、割れることで少しずつ忘れて自我を失いながら無へ無へと失われていくんだろうな #さよなら宝石の国

月人の予定していた場所に着かなかったことで人間との橋をより完全に断ち切れたんで結果オーライだと思う　行先まで月人の思惑通りにいってたらやだ #さよなら宝石の国

やわらかな布で岩石を撫でて砂にしていくように、気の遠くなるような時間をかけて少しずつ無機物たちの形と自我は失われて無になり、やがてどこかで何かの構成物質に生まれ変わる　気の長い仏教の話だ #さよなら宝石の国

尊さすら失われてこその仏なので #さよなら宝石の国

月人のクソさの再確認みたいな最終回だったな　幸せになってほしいと善意で願っていたとはいえど最後まで他者をコントロールしたがってたのかなり邪悪やぞ　そら自力で成仏できんわ #さよなら宝石の国

人間を含んでいると愛着を失えないから自力では無になれない　何ものにも執着しない無機物だけが自力で無になり仏になれるってことか #さよなら宝石の国

存在しながら既に仏＝無に限りなく近い鉱物たちがたどり着いた極楽浄土がただ美しいだけの有機生命体で彩られてたの、極楽は宝石で飾られているという作者の執筆動機の逆転をやってるんだよな #さよなら宝石の国

月人の何が嫌ってあれ全くの善意と愛でやってるところなんだよな　根本が善良で相手をなんとかしてやりたいって動機がでやってるところがめっちゃ人間なんだよ　他者が求めて来たとき相手の意思を損なわない程度に苦悩に手を差し伸べるのはいいんだけど、他者にとっての幸福を勝手に予測してこうすれば幸せになれますよって道筋つけるのは支配なんよ　あっ残酷な神の支配だこれｳﾜｰｯﾔﾀﾞｰｯ

だから最後のフォスの愚行を何もせず見るだけ見て小さくなったねーって言うだけの石ころが最も仏なんだよな　アドバイスしないし寄り添いもしない　ただ傍にある　仏のあり方に最も近い存在

他者の愚行をただ見ていられるようになりましょう、見るだけ、判断しない、それが無になる道ですよというお話