文化の話だからその是非は言わないけどショック受ける人はいると思う　国によっては別の動物が食の対象になってる所もあるからねえ
他にはアヒルやエイも売ってた　　日本の市場を想像してくると全然違うから面白いっちゃ面白い

https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2024/02/09/37556.html
今年頭に犬食禁止のニュースが出てたけど自分が留学したときに専門店へ連れて行ってもらったんだよね（市場も見た）薬味たくさん入れればまあ…という感じではあったが…

いつも通り長いですたぶん
ネタバレ上等なので大丈夫な人だけ読んでね

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人間の多面性の話
三谷作品らしい人間讃歌でありミステリーでありコメディでありミュージカル　今回シリアス成分は鳴りを潜めていますがこれはスオミという主人公をどう捉えるかで変わると思う
スオミの笑い声が最初と最後で入るんですがそれが一番顕著かも　人によっては「怖い」という感想を抱くかも知れない

・スオミについて
前情報からあるとおりスオミはフィンランド語で「フィンランド」を指す言葉　これが物語のキーワードとなる…んだけど本当にフィンランドとがっつりかかっているとは思わなんだ
誘拐は結局スオミの狂言（あわよくば身代金を奪う）だったわけだけど、その目的は「父親の出身地を見るため」というのが彼女の願ったやりたいことだと考えると彼女の人生とは…となってしまう
劇中ではコメディタッチで描かれていたので悲壮感がなかったものの、思春期の子どもの目の前で母親が私3回離婚してて～うちのコは一人目の子で～なんて担任とはいえ他人にあっけらかんと話されてしまう（おそらく母親に悪気はない）スオミの心境よ
作文だけは上手＝どういうことを書けば他人にウケるのか分かっている＝他人のご機嫌取りが抜群に上手くなってしまったのも処世術の一環なんだろうが、決して幸せではなかったのかなあと思ってしまう　薊が付いていてくれたのはホント良かったな

予告だとなんやこの女…となる映像の切り取り方だったけど、彼女が5人の男に見せていた姿は「偽り」ではなくすべて「本当」だったんだよね　最初から金が目的なら魚山…はともかく十勝の時点でふんだくってとんずらするだろうから彼らを愛したのは事実なんだろうと
それが分かりやすく出ているのが最後のミュージカルの「皆私を愛してくれた　だから私も愛してあげた」のフレーズ
私も大好き、あなたに尽くしてあげる、でもそれよりも好きなものがある、さようなら、そうやって次々に生き方を変えていく女　逞しいとも言えるしそうしないと生きていけないという哀しさも感じさせる
ひとりでは絶対どこかで破綻しそうな生き様だけど側にはいつも薊が付いて上手に手回しをしてくれていた　…薊がいないと終わってるぞスオミ！感謝しような！

壮大な人類愛の話でもあるが今後スオミがどんな生き方をするのかは神のみぞ知るって所でしょうか
小磯が6番目の男になったようだが同じ轍を踏むのか生涯の伴侶となるのか、それは分からない…けど薊もいるし小磯の性格から大丈夫かなあという不安のほうが大きい
他人に合わせることだけで幸せを得るのではなく、自分の意志でも幸せを掴みに行ってほしいね…

・5人の男について
誰がまともかと言われると全員ダメだし男ってやーねの典型なんだけど完全には憎めないキャラとして全員立っているのですごい
ダメさ加減では寒川が頭抜けてるのかな…とは思うが宇賀の職権乱用っぷりもクズなので一人選ぶなら魚山…？誘拐犯は皆殺しだが…

・乙骨について
寒川のパシリになってスオミには0.5にしかカウントされなくていざネタばらしという段階では魚山にその機会を潰されて最後はフラレて退場するの一番可哀想じゃないですか？？？？？？
まあどうでもいい存在だからスオミ達も使いやすかったんだろうけど　ここは利害関係だけで愛情までは行かなかったんだろうね

・小磯について
そのままだと搾取されて終わりそうな予感がするががんばれ　忍者ハットリくんは監督の悪ふざけが出てて良かったです

・山ちゃん（声）について
どこにいたの？？？？？？？？？

というわけで簡単に感想でした
一人の女に翻弄されまくる男たちの図が2時間ずっと描かれるのでそういうの好きな人にもオススメです

スオミという人間をどう見るかで評価ガラッと変わるかも知れない　演技は圧巻だった長澤まさみすげえよ