#メモ #虎に翼
" さて、この世紀の判決が下された後、法務省は頭を悩ませた。尊属殺人罪そのものを削除せずとも、刑を軽くする内容への改正さえできれば違憲ではなくなる。しかし、大法廷でも条文そのものが違憲か、重罰規定が違憲かという点で意見が対立していたことを鑑み、ひとまず尊属殺人罪の条文はそのままにしておくことにした。そして、尊属殺に対しても199条の殺人罪を適用することで波風を立てないようにしたのである。
そのため、この判決をもって、尊属殺人罪は条文としては存在するものの、事実上適用されないものとなり、死文化していった。刑法から「尊属殺人罪」という規定が削除されたのは、平成7年(1995)の改正時である。時の内閣総理大臣は第81代・村山富市氏だった。
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朝ドラ『虎に翼』尊属殺人罪は平成まで存在していた!? あくまで“重罰規定”が違憲とされた運命の最高裁判決の裏側 | 歴史人
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