あたたかな文章に触れて心ニコニコになった
勝手にタグ作ったれ→ #こまちをみんながほめる
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私が「良い小説」だと思う条件
①小説を読んでいるあいだ心地よい(滞在していて心地よい文章である)
②作家が見出した、この(私達の現実の)世界の真実を描いている
紗良さんの ①文章の良さ はすでに多くの方が言及されているので、②の方の思い出を書きます。
本当に昔、紗良さんと会って1〜3回目ぐらいだったと記憶していますが、
*当時(今でも)私は出会い厨をやっていて、東京近郊にお住まいの方に突撃しまくっていた
「小説を書かない(何かしらの表現や日記を書いたりしない)人たちはどうやってこの世界や現実と向き合っているのだろう」
という話に同意してくれて、それでこの人はとても信頼できるなと確信しました。
・ダークメルヘンのようでいて、ただの日常を描いた『いちまつちょう』の世界、
・華やかで嘘くさいけど、確かに人々がそこに生活している街・DLE(デタラメ・リトル・ヨーロッパ)を擁するデタラメ・リパブリックの世界、
・滅んだ世界で人々の営みを描く『旅人は地図を持たない』の世界、
・『コーラフロート』などで描かれる苦い現実世界(苦いだけでなく、一方で『時には映画のように』では良いこともある)
いずれの世界を舞台にした作品でも、流暢でユーモラスな言葉運びの奥には
我々のいやな世界に対する憤りと、それだけでなく人間への慈愛が込められています。
ここで慈愛というのは見返りのない愛という意味合いで使っています。(見返りなくSNSの他人の作品を褒めて回るのは慈愛というほかありません→ https://misskey.design/tags/%E3%81%93%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%82%92%E3%81%BB%E3%82%81%E3%82%8B)
世界への憤りと慈愛が一番よく現れているのは、孤児のひねくれた少女が周囲の大人たちと出会っていくお話『メリー・ハッピーエンド』かなと思ってます。
紗良さん本人の
「おじさんと少女の組み合わせが……好き!!!!!!!」
という強めのモチーフ愛でラッピングされているので、属性に目がくらむと見えなくなるところですが、
軽妙で読んでいて楽しい文体の奥に、憤りと慈愛が滲んでおり、決して押し付けがましい「メッセージ性」としては感じられません。
(閑話休題:強めのモチーフ愛って、「醤油かけると全てが醤油味になる」みたいな……)
(それは褒めじゃなく悪口じゃない?)
『メリー・ハッピーエンド』第4版に寄せた紗良さんのコメントは、
この世界への憤りと慈愛にあふれているコメントだと思うので、ぜひご一読ください。
→ https://misskey.design/notes/9ezmxi9vx9
「子供も大人に怒っていいんだよ」って
教えてくれる大人がまわりにいなかったのがすごく嫌でした。
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#8月なのでフォロワーさんに自己紹介しようぜ
実は小説が本編です。本文と装丁を切り離せない、インタラクティブな特殊装丁小説本を作ります。Web小説もあります。
📚小説作品一覧 https://libsy.net/fiction
今は架空のロックバンドの絵を描きます。小説本も制作中(どんな装丁になるやら……)
🎸創作バンド紹介まとめ https://libsy.net/blog/2357