大みそかに見逃した紅白の Bz と THE ALFEE をNHKプラスで視聴完了。
bookmeter の検索で出てこなくてやむなく Kindle 版としたけど Kinoppy で買いましたんで一応。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1982872
サイバーパンクの代表作家、ウイリアム・ギブスンの「橋」三部作の最初の1冊。
原書は93年、邦訳は94年だが、当時学生だった自分は高価なハードカバーが買えず文庫で読んでいるはずなので、98年以来たぶん初の再読である。
30年前の作品であるが、描かれる当時の未来はまるで現代そのものであり、サイバーパンクの定義の一つである「未来の普通小説」というフレーズを思い起こさずにはいられない。
4半世紀前に背伸びして/呻吟しながら読んだ記憶があるが、今だとすんなり読めたのは、年を重ねたせいか時代が追いついたせいか…
https://bookmeter.com/reviews/125146581
探検家、高野秀行の初期の探検記
ビルマの反政府ゲリラ支配地域での生活を記録したドキュメント。取材時期は95年~96年、出版が98年とのこと。著者の本は色々読んでいるが、ご本人も若いせいか中々強烈な一冊で、ドキュメンタリー色も強めに感じられた。
アヘン栽培は現地の人にとって生活のための産業に過ぎないことから、著者をして「善悪の彼岸」と呼ばれる現地の生活は、思いのほか平和で牧歌的である。様々な価値観が日本の日常から相対化されるような感覚を味わえる、ある意味SFのような紀行文。
https://bookmeter.com/reviews/125143123