本日、通院日でした。
腫瘍マーカーの数値はメリメリ上がっているので、やはりベージニオの効能が薄れている可能性が高いとのこと。
来月はCTスキャンとかやるみたいです。
……来月ってもうじきでございますわねぇ。早い早い。
画像は通院経路で咲いていた梅の花。
あちこちで咲きはじめていたけど、これがいちばんよく咲いてました。
本日、通院日でした。
腫瘍マーカーの数値はメリメリ上がっているので、やはりベージニオの効能が薄れている可能性が高いとのこと。
来月はCTスキャンとかやるみたいです。
……来月ってもうじきでございますわねぇ。早い早い。
画像は通院経路で咲いていた梅の花。
あちこちで咲きはじめていたけど、これがいちばんよく咲いてました。
読了メモ:犬山城白帝文庫歴史文化館 編集『特別展 城主のお道具 ―由緒と伝来―』
https://www.inuyamajohb.org/publication
*こんな人にオススメ*
・城をまかされるレベルのお殿様について知りたい
・君主と家臣の関係性を読み取って想像するのが好き
・侍文化の中で貴重とされた品々に興味がある
※読了日は2025/02/18
犬山城の城主であった成瀬家に伝わるお道具――武具や書画、茶道具などを、その品物がどういう経緯で成瀬家に来て、どのように保存されていたかを、みっちり解説してくれる本です。
こちら、犬山城の近くにある「城とまちミュージアム」の、特別展の図録……だと思います。
ミュージアムに行ったんだ? と思われるかもしれませんが、そうではなく。
先日の旅行、犬山で宿泊した宿のラウンジに置かれていたものを「あっ面白そう」と部屋に持ち帰り、そのまま読み切ったという次第であります。
……前夜も! なんか読み切ってなかったっけ! 読書力の低下どこ行った!
この文章を書くにあたって検索したところ、ほかにも面白そうな図録がたくさんあるので、ミュージアム行けばよかったと悔しがる自分と、いや待て、重さを考えろ(※図録って良い紙に良い印刷してあることが多いので、重いんですよね……)、今回は二泊だったからいつもより荷物が多かったんだぞ! むしろ行かなくてよかったじゃないかと思う自分がいます。
そんな話はともかく。
わたしは日本史に詳しいわけではないので、ものすごくふんわりと、城主って藩主くらいの立場のひとでは? と、思っておりました。正確にいうと「そう思っているという自覚すらないレベルで、なにも考えていなかった」といったところでしょう。
しかし、犬山城を観覧し、説明文を読んで、知りました。城主って必ずしも藩主ってわけじゃないんだ!
成瀬家ではじめに犬山城の城主になったのは、成瀬正成(まさなり)だそうです。
正成は徳川家康のお小姓だったそうで、家康から拝領した薬を包んでいた袋(家康が書いた字がある)、が表装されて残っています。
家康は薬の調合をしたことで有名だそうなので、おそらく、正成の具合が悪いと聞いて手ずから薬をつくって渡した、それに感激した正成が薬を包んだ袋をたいせつに保管した、ということでしょう。家康が書いた文字のまわりに、うっすらと四角く畳んだ畳み癖も残っていて、あ〜ほんとにただ薬を包んであった紙だ! とわかるんですよね。
主従関係ってこういうものか、と思います。ある程度は、人によるんでしょうけども。
あと面白かったのが、剣研鍾馗図の話。
成瀬正幸は徳川吉宗に剣研鍾馗図という絵を上覧に入れ、お気に召したなら献上したいと申し出たそうです。それを吉宗は、故もなく人の珍宝を取るのは自分の好むところではない、と断ったそう。
ところが後年、正幸の子である正泰に、やっぱり見たいから貸してとたのんで貸してもらい、このときも献上しますといわれたものの、家伝の品であるからと返却したそうです(写しは作ったらしい)。
なんかこう……さすが吉宗……。
これも主従関係をあらわす逸話ではありますね。
ほかにもいろいろあったのですが、へぇ〜と思ったのが、古筆家。
筆跡鑑定を家業とする家だそうで……図録には「宗家」と書かれていますから、当然分家などもあったんだろうなと思います。ちょっと調べてみたところ、豊臣秀次から古筆の苗字を与えられたとのこと。
江戸時代を通じて筆跡鑑定の権威だったそうです。
当時の筆跡鑑定って、古い時代の能筆家による「書」が本物かどうか、みたいな仕事が主流でしょうか。いろいろ想像してしまいます。
あまり考えたことのない部分に思いを馳せる手がかりになってくれる一冊で、堪能いたしました。
今日中に読了メモ書けない気がするんですけど、病院に持って行くたびに待ち時間が少なくてろくに進まない呪いにかかっていた『折れざる槍』をついに最後まで読みました!
いや〜、情景描写がすごくよかった。
物語世界の中にずいっと入り込んでしまうような小説でしたね。
翻訳のかたが、昭和四十年代生まれだから『燃えろアーサー』でアーサー王伝説にふれたと書いておられましたが、わたしも四十年代生まれだけど、『燃えろ〜』のときはもう知ってたなぁ。
そして、見たくなかったので見なかったはず。……ほら、好きなものが映像化されるのって、複雑な心境になるじゃないですか!
なお、病院の待ち時間は今回も短めだったので、もう諦めて帰宅してから残りを読みました。