@sidezou 咽び泣くやつですよね……
本日の更新はございません。
長楽館のまとめ第三弾を編集中ですが、三で終わらせることができるのか、四にもつれこむのかの瀬戸際の攻防となっております。
画像は長楽館のロビー兼階段室。
記事には不採用……写真としてはこれが好きなんですけど、構造がわかりづらいんですよね。階段が見えなくて。
#読書
馬伯庸『西遊記事変』(訳:齊藤正高/早川書房,2025年1月/原書:马伯庸《太白金星有点烦》2023年)
あの中国古典『西遊記』の舞台裏小説。先月読んだ、いまどきキッズ向けの新訳版『西遊記』(小学館世界J文学館)の感想で、登場人物紹介ページにおいて観音菩薩が「三蔵法師の取経の旅をプロデュースする」と説明されていたことにウケてしまったと私は書いたのですが、まさにその、プロデュースする側のてんやわんやです。
仏教サイドからアサインされた観音菩薩と一緒に、道教サイドの担当者として三蔵法師一行の旅の道中に、いい感じで克服できるレベルの苦難をもたらしていくよう命ぜられた仙人、李長庚(太白金星)が主人公。
初っ端から報連相抜きでいいとこどりしようとしやがる観音。どうとでも取れる指示書しか送ってこない天庭上役。玄奘三蔵の弟子取りをめぐる仏教側と道教側の攻防。孫悟空に対する別の猿からの告発。観音も観音で、どうやら仏教界のなかで厄介な立場に置かれているみたいだし。そんなこんなで各方面の話を聞かされてたら、図らずも上層部が大昔にやらかした不正に気付いちゃったかもしれなくて……。
〔つづく〕