母は10年の間をあけてどうにか二人の子をもうけたが、どちらの時も離婚し、かつ養育費を得ていない
俺の父は養育費も払わずこの失敗家庭を捨てて次の家庭では少なくとも二人の子を設け、おそらく今もよろしくやっている
この非対称性のことを考えて時折虚しくなる
正確にはこの三十年間虚しくあり続けているのを時折思い出している
その内訳は殺意と悲しみ、人間という種に対する嘲り
安全に子が産める年齢が決まっていて一般的な職業のスキルを得る機会に恵まれなかった女は人生をやり直せない
父は次の家庭がダメでもまだ次の家庭を狙えるだろう
家庭がダメでも会社がある
無敵かよ
どうかゴミみたいな死に方をしてくれますように