Weblioから謎のかまぼこサイトにたどり着いた。かまぼこは消化がいいらしい
日かま協
https://www.nikkama.jp/
大作記事、勉強になった
Gmailの新スパム規制対応全部書く
https://zenn.dev/ken_yoshi/articles/gmail-new-requirements-2024
一番近いことが書いてあったのはこれ。ページがなくなっていたのでアーカイブ
[SYN]に[SYN+ACK]ではなく[ACK]が戻ってくる超常現象が発生した
https://web.archive.org/web/20190529114107/http://takyaku.com/?p=818
今読むと、読めば読むほど状況近かった感じする。でも障害中はそこまでわからんしな…
NAPTとなんかのGWのタイムアウト時間設定が異なっていて途中でパケット廃棄されるみたいな感じだった。最終的にハードウェアバグもあった
上のページの方はTCPを高レイヤーと書いてるけど私にとっては低レイヤーで、基盤の人たちに「TCPコネクションのこと考えてアプリ作ってないんですか!?」って怒られてそんなこと考えて作ってる人いないよてなったのを覚えている。いやわからん皆は考えているのかもしれないが…
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面白かった~。森薫さんのナビゲーションが入っているということと表紙が良かったので手に取ってみたら、読み物としてめちゃくちゃ面白かった。
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309711874/
基本的には淡々と土地の高度とか植物の学術名が並んでいくが、間にはさまる遊牧民の紛争話や、ロシア官僚の雰囲気とか、ドストエフスキーとの私的な会話なんかが良すぎた。
著者は学者なのでべつに好戦的ではないのだが、念のため人質をとり、約束に違わないならば解放するとかはふつうにやっており、人質の取りかたが勉強になった。さすが学者、わかりやすい。(?)
官僚向けには余計なことは言わず、国境付近の情報収集や交渉役もやることで護衛をつけてもらったり便宜を図ってもらったり、やり手だなあと思った。
しかも文章もうまい。
>夕べの光は消えた。暖かい良夜であった。雲ひとつない地平線上に、星がきらきらかがやいていた。しかし、晴れたイタリアの地平線上の星が、さまざまな色のともしびのようにまたたくのにたいして、ここで見る星は、乾いた光を放ってしずかに光るのみであった。そのせいか、どの星もひどく小さく思えた。
>東がほの明るくなったと見る間に、月がのぼった。地平線を出たばかりなのに、月は中天にかかっているときのように、小さく見えた。しかし、形はきわめて明らかで、色もあざやかだった。こうした現象は、空気が異常に乾燥していることを物語っていた。露など全然むすばれてはいなかった。
>私とスルタンとは、用意された絹の枕を枕にして寝についた。灯は消された。天幕の上の孔ごしに、輝きをました星がのぞいていた。付近で家畜の番をしているキルギスたちの、ものうい単調な歌を聞いているうちに、私たちはじきに眠りこんでしまった。
ほかには、虎狩りのものすごくリアルな描写もあった。あそこも良かった。
最終的に名前に天山(チャン=シャンスキイ)をもらう著者だが青・少年時代は山を見たことがなかったらしい。絵でしか見たことがなかったというのが、時代を感じる。
>青・少年時代を通じて黒土地帯を歩きまわっていた私は、山というものがどのようなものか、想像だにできなかった。絵でしか山を見たことがなかったので、私は山にたいして、現実としてではなく、絵画的空想として接することが多かった。
高度とともに気温もよく書かれていたが、山の上・下で気温が違いすぎてよくこんなんくりかえせたなと思ってしまった。暑いの基準が20℃で、さほど寒くないが8.5℃なのとかも、さすがロシア人基準おかしいぜとなった。
あと酒を手放せないロシア人(とその周りの人々)がいっぱい。醸造・持込禁止地域もあったらしいが、ふつうに密造やら賄賂やらだったようだ。
>気圧計が壊れてしまっていたので沸騰器をつかって高度を測ろうとしたがアルコールに火がつかない。コザックの一人がアルコールを飲んで水を足していた。
>コザックたちは私にないしょで、夕方のうちから二人のコザックを良馬に乗せ、替え馬までつけて、ウェールノエ(アルマ=アタ)にウォッカをとりに送りだしていた。ウェールノエまでの距離は九〇露里あったが、それでも朝までにウォッカは届いた。
一番面白かったのは遊牧民の話。
元囚人の脱走者が別民族をいつわって暮らしたあとシベリアの端にもどって一集落を成し、ロシア人には最初警戒してキルギス語・ウズベク語を話していたが、警戒が解けるとふつうにロシア語を話した出来事とか、小説みたいだった。
乙嫁語り的には、夫となる別部族の男がどうしても嫌で嫁入りするくらいなら死んでやるとなっている貴人の娘の事件がめちゃくちゃ面白かった。
どう取り下げ、お互いの名誉も傷つけずに決着するか、漫画にも出てきたような話し合いの場面が書かれていた。
>キルギスの習慣法によれば、こうした係争事件は、双方の部族の上位のスルタンと大オルダの監督官陪席のもとに、各部族から三名ずつ出されるビイ(調停裁判官)の裁判によって裁かれていた。裁判に当たってビイは、おなじく習慣法にもとづき、両部族と全く関係のない者を裁判長、すなわち最高審判者としてえらぶことになっていた。そのような者として、私が満場一致でえらばれた。私は遠くからやってきた者であり、この地の行政機関とも全く無関係だし、それに去年 の後イリ地方旅行以来、《学者》だということで大オルダのキルギスの間で有名だったからである。
>私は、オルダの監督官に両スルタンを紹介されたあと、天幕のなかへ入っていった。すると、私を最高 審判者に選んだビイたちが待ちかまえていて、あいさつをしてきた。私は、これらのビイに興味をそそられた。というのは、これらのビイが世襲によって高い地位についている者でなく、民衆によってえらばれた者だったからである。もっとも、一九世紀中葉のオルダでは、ビイの選挙、任命などは行われていなかった。彼らはいうならば、世論によって指名された人々であった。(中略)彼らの在所(遊牧地)はみんなに知られていて、その評判が高ければ高いほど、事件の依頼人も多かった。
"両部族と全く関係のない者を裁判長、すなわち最高審判者としてえらぶことになっていた"というのが、『アフリカの日々』でのイサク・ディネセンも思い出された。(↓は『アフリカの日々』)
>農園内に住むキクユ族が私に裁定者としての偉大さを認めるのは、どうやら私が彼らの掟をなにひとつ知らないまま、それにのっとって裁定する点にあるのらしかった。
著者はロシア人なので馬はふつうに移動の道具的な感じなのだが、遊牧民は馬をめちゃくちゃ大事にしていた。アミル・兄・義姉が3人揃って馬は皆好きでしょうって言うコマを思い出した。
>馬の飼主であるキルギスは、友達でもあるかのように、馬を抱いて泣き悲しんでいた。そしてやがて別れるときになると、馬の耳と尻尾を切りとって、それを形見にした。
馬、駅の間を走る引継ぎ馬車を利用すると日に400露里(426.72km)進んだらしいのだが、そんなに進める!?自動車と大して変わらなくない…!?すごすぎる。
犬もいた。
>ボギン族の犬の群れが、うれしそうに吠えながら、私たちを目がけて走ってきた。犬どもは春以来戦場にうちすてられていたのだが、寒気のため腐らずにいた死体を食って、それまで生きながらえていたのであろう。これらの犬は私たちのそばから離れようとせず、それ以後ウェールノエに帰りつくまで、私たちの忠実な道づれとなった。
2回目の紀行時は「ボギン族」と「サルイバギシ族」の紛争がちょこちょこ出てくるのだが、その争いに加わらず敵に襲われにくい天山の土地を遊牧して歩き、ドンブラ(弦楽器)や民話、即興歌を愛でて暮らす貴人というのが出てきて、「どうしてもロシアの音楽が聞きたい、費用は自分がもつから、ロシアに帰るときいっしょにつれていってくれないか」と言っていたらしい。
やはり貴人にはこういうキャラがいるよな…。(応天の門における融さまだ…となった)
この頭飾りはココシニクというんだな。ファンタジーでよく見る。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%82%AF
https://www.google.co.jp/amp/s/jp.rbth.com/arts/80556-kokoshiniku-roshia-no-atamakazari/amp
途中出てきた"アルマ=アラサン湯治場"が気になって(温泉なので)、天山山脈付近のGoogleMapをじっと眺めていたが、アルティンアラシャン(Altynarasan)これかな!温泉の写真もある。現代ありがたい。景色がいいなー。
https://maps.app.goo.gl/vhZWKuJUA25xafG27
#読書 #乙嫁語り