展示作品のご紹介:ロック・クリスタル・コンポート一対
(20世紀|ヴェネチア)
金色のイルカに乗った少年が水晶製の坏を支えた一対のコンポート。水晶で制作された坏身部は、穏やかな波のように滑らかな曲線に仕上げられている。ルネサンス期に水晶などの硬石彫刻として用いられてきた技術はガラスに応用され、18世紀ボヘミアを中心に彫刻やカットを施したガラス芸術が花開く。イルカのモチーフは、古代より魚の王として地中海沿岸域を中心に親しまれてきた。海洋国家のヴェネチアでも古代ローマの海神ネプトゥヌス(英:ネプチューン)やイルカが絵画や工芸などに表現されている。
-ヴェネチア、プラハ、パリ- 三都ガラス物語
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2023.html