展示作品のご紹介:Ikebana
(1997年|デイル・チフーリ)
1989 年に来日したデイル・チフーリは、草月流の革新的な生け花に出会い、新たな作品の着想を得る。「ヴェネチアン」シリーズから派生したこの「イケバナ」シリーズは、日本の蒔絵を思わせるような金箔や銀箔を熔着した瓢箪型の器に、切り花のような細長いガラスの花を生けている。「イケバナ」シリーズも、「ヴェネチアン」の制作に参加していたムラーノ島のガラス作家リノ・タリアピエトラ、「プッティ」と呼ばれる小天使を創作したピノ・シニョレットが引き続き制作に携わった。こちらの「イケバナ」は、花の中から花を賛美するかのようなプッティが顔を覗かせており、チフーリ独自の愛らしさを感じさせる作品となっている。
企画展 ~響き合う東西の美~ ガラス・アートの世界
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/east_west-2.html