あなたはいきなりDMをもらう。
「覚えてる?昨日の約束」
なんのことだろう。貴方は全く記憶がない。
見知らぬ青眼鏡のアイコンを見つめていると。ぽこん、と通知が鳴る。また同じ人だ。
「昨日はありがとうね」
なんのことだろう。ディスコードも見てみたが、それらしき通知はない。
大体、特に空リプでも絡んだことがないこの人は誰だ。
ぽこん、ぽこん、ぽこん…。
鳴り止まない通知。
今までの発言全てについていくのリアクションに、慌てて私はスマホの画面を消して机に伏せた。
ブーぽこん、ブーぽこん……。鳴り止まない通知。
そうだ、ブロックとミュートすればいいんだ。
震えながら卓スキーを開いた貴方に、彼からのDMが見えた。
「まさか、ロールバックされちゃったから!?ちょっとまってて!!」
なんのことだろう。とりあえずユーザーを開いて……。
ドンドンドン!
扉が叩かれる。
「雪だるま〜つくろ〜♪」
貴方の意識はそこで途切れた。