ガチで乙女ゲームっぽい世界に転生した話。
連載第232回、護衛対象を置いていくなーッ! 1/2
【支援者限定】
毎週木曜更新……だったのに、一日ズレてしまいました!
鬱ファンタジー第二部、じわじわとですが進んでおります。
よかったら読んでいただけると嬉しいです。
【第二部】いつか君が僕を殺してしまう前に 第9回|pixivFANBOX https://usagiya.fanbox.cc/posts/6030423
読了メモ:LIXILギャラリー企画委員会 企画『富士屋ホテルの営繕さん 建築の守り人』トゥーヴァージンズ
https://www.twovirgins.jp/book/fujiyahotel/
*こんな人にオススメ*
・歴史的建造物に興味がある
・同、その維持管理の実際を知りたい
・大規模改修の折に撮影された、一味違う富士屋ホテルの写真を見たい
先週の週末、箱根旅行で宿泊した富士屋ホテル。
登録有形文化財を含む建築群にすっかり魅了されたわたくし、ホテルのショップでこの本を発見してノータイムで手に取ってたよね! なお価格も見ませんでした……しっかりしろ!
もしや特殊な場所でしか売っていないものなのではと思いながら確認しましたところ、そんなことはなく、ISBNもついた、ふつうに書店で購入できる本です。
内容は、富士屋ホテルの営繕さん――つまり、壊れたら修理する部門の人たちの働きとか、実際どういう「壊れ」があって、どう対処しているのかみたいな話がたくさん。施設管理の話も。
あと、富士屋ホテル自体の歴史も、もちろん。
そして写真がたくさんです。
富士屋ホテルは2018年に耐震補強のため全館休業をしてまして、その時期に撮影された写真が収録されているんですよ。
なので、「ふだんなら置いてあるものが運び出されたあと」みたいな、単に客として行っただけでは見られないものがあるのもいいですね! もちろん、プロの写真家による富士屋ホテルの写真……というだけで、だいたい「良い! 素敵!」なんですけど。
富士屋ホテルは施主と大工による作品、という指摘も面白かったなぁ。
実際に館内を歩いても思ったことですが、東洋と西洋、異国情緒と日本の景色が混在していて、それがきちんと和音になってるバランスなんですよね。雑音にならない。これは年を経て馴染んでいるだけなのか、そもそも施主の美意識に一本筋が通っているからこそなのか、はたまた時代にあわせて少しずつ造り変えられているからなのかはわかりませんが、とにかく、ひとつの世界がある場所だなって思いました。
それを支えるひとたちの努力あってこそ、ですね。
ありがとうございます。