せっかくレンタルしたので、『十二人の怒れる男』の 1997 年版と 1957 年版の両方を気合いを入れて観た。
気合いを入れてと言うのは、いつものように、ベッドに仰向けに寝てタブレット・アームに固定した iPad で見るのではなく、オフィス・チェアーに座ってパソコンの22インチ・モニターで見るということです。つまり、得意技の寝落ちを封印して本気で映画鑑賞した。
で、私は先に見た 1997 年版の方が良いと思った。しかし、見る順序が逆だったら、1957 年版の方が良いと思ったかも知れない。どうしても初見の印象は強くなると思う。
二つの映画の違いには、40年間の社会の変化を反映するものが多かった。
・白黒 → カラー
・裁判官は男 → 女
・12人の全員が白人 → 黒人も多数
・陪審員10番(白人)は貧困者に対して差別意識を持つ → 陪審員10番(黒人)は移民に対して差別意識を持つ
・陪審員11番が民主主義を賛美 → (ない)
あと、俳優の違いは大きいな。ほとんどは個性の違いはあっても優劣を付けがたかった。ただ、1997年版の方が、主役を含めて少し良かったかなと思う。