溝がある理由、ぼんやりとしかわからないけど、自分なりに言語化すると、問題的に見える表現について、

A) まずその表現意図をフラットに、あるいは常識的な範囲で善意に解釈して、その範囲で悪意が推定できないなら、問題は表象の選択の失敗にある、と考えてそこを批判するか、

B) 表現の受け手の常識的な範囲の解釈で悪意を推定できるなら、それは悪意で作られた表現と機能的には等価であると考えて、表現全体を批判の対象にするか、

という見解の相違があるのかも。言うまでもなく僕はAの立場なのだが、Bの立場の人や、より明確に悪意を認定する立場(B')もいる、ということなのだろう。

僕がAの立場に立つのは、そういう批判でないと善意で表現を作る作り手としては納得し難いだろうし、今後どこを改善すればいいかもわからなくなるのではないか、という理由。

一方でBの立場も理解は可能で、Aだと表現で傷ついた人たちが納得しづらいだろうし、無意識の悪意や、「犬笛」的な表現等の善意を装った悪意を取り逃がしてしまうので、結果責任(危険犯的な責任も含む)をベースに評価すべき、というのもあり得る立場だとは思う。まあ、B' の人はちょっと落ち着けとは思うが…

個人的には立ち位置に依存する考え方はしたくないのだが、この場合考え方を選ぶと立ち位置が決まってしまう的な構図になってしまい…

刑事裁判で推定無罪が原則になるのは、それが国家権力 vs 市民という不公平な争いに付けたハンディキャップという意味合いがあるので、私人間の争いで推定無罪に執着する理由はないとは思うのだけど、でもその場合でも「冤罪」の理不尽というのはあるわけで…

ところで知人との会話でもブコメでも「対等に描く」では弱いって話が出てきたんだけど、だからこそ超古代文明みたいなギミックで力関係的には逆転しているって見せ方だったと思うんだよね。猿人のインパクトが強すぎて伝わりづらかったのかもしれないけど。

やはり人類はもっと猿人・獣人に親しみを感じられるようになるべき…ってコト！？

それはともかく、差別との戦いも攻守逆のハンディキャップマッチなので、「推定有罪」的なハンディが必要になってしまう。しかし運動が成功してくると、これがオーバーキルになってしまうんだよね…

「推定無罪」とまではいかなくても、悪意について一定の証拠がないなら、基本善意に解釈する、みたいなのは必要だと思うなぁ、運動が成熟してきた段階では。

何の努力もない思いつきのブコメに☆がたくさんついて8時間くらいかけて書いたブログはスルーされるこんな世の中じゃ、

むーん…

僕はあの MV はダメだと思っているけど、それはコロンブスを偉人として無邪気に肯定的に描くことで歴史修正的に機能しかねないからで、それは MV のストーリーがハートフルであればあるほどマズいって話でもあるのね。削除やむなしっていうのはそれもある。

でも批判者の中には MV のストーリー自体が植民地主義に暗示になっているって解釈で批判してる人が多くて…

別に植民地主義は良いことですって主張してなくてもヤバいものはヤバいんですよ。コロンブスの業績と全く関係ないところで良い人として描いてもヤバいんです。無理な解釈しなくていいんですよ…

MV の解釈、僕はコロンブスは「冒険家」「発見者」のメタファーとして使われていると見て解釈しているのだけど(テーマの取り方からして世俗的なコロンブス観に基づいているのは明らかなので)、

多くの人はコロンブスは「侵略者」「虐殺者」のメタファーであるとして解釈しようとしてるのかな？客観的に見てそれが制作者の意図であるはずがないのだけど…

もちろん今時はそういうイメージの人物なのだから、伝わる印象としては制作者の意図とミスマッチになってしまうわけだけど、それは「批評」というか「解釈」よりはメタなレベルの話だよね。

僕は「表現」って第一にコミュニケーションなんだから、まずはそこからメッセージを読み取るのが「解釈」だと思って、表現の幹にあたる部分を見るのだけど、

多くの人は、「表現」の受け手から見えるのは枝葉なんだから、そこから受ける印象を「解釈」としているのだろうか？あるいはその印象こそがメタメッセージなのだと？

言葉では嘘をつけるけど、言外から見える深層心理は嘘をつかないからそれこそが本当のメッセージだ、みたいな？

そんなご無体な、って思うけどなぁ…

冤罪を生み出しがちな警察の悪癖みたいなやつじゃん…

以上眠くてまとまらないけど忘れないうちにメモ。

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んがー

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