ウイASMRの朗読パートで「宮沢賢治か誰かの作品だろうか、権利関係上も使いやすいだろうし」と思いながら聴いていたら、本当に宮沢賢治の「畑のへり」という作品だった。

あと、トリニティの古書館に物性化学の本があるということは、少なくとも（私たちの世界で19世紀に成立した）分子論や熱力学はキヴォトスでも古い知識として共有されているものとみてよさそうに思える。
ミレニアム外のキヴォトスで（私たちの世界の）科学や工学がブラックボックスとして扱われている可能性を考えていたけれど、現代兵器が生産できる社会の構築に必要な知識は私たちの世界と同程度に開かれていると考えてよいのだろうか。

件の本の内容は詳しく語られていないものの、もしトリニティの古書館に収蔵される本に量子化学の知識が含まれるのであればミレニアム外もああ見えて割と未来なSF世界ということもありえるが、はたして。語られることはなさそうだが。

ウイはその本（子）について内容がすべてわかるかと言うと怪しいと自身の理解の程度を評していて、裏を返せばある程度は読み解けるらしい。紙や糊の化学的性質に詳しいようなので、化学のさわり程度は修めているのかもしれない。