00:12:52

「現在は失敗だったと見なされる」ものや「頓挫したアイディア」はけっこう好きです。

そういうもののタレコミを募集しています。

00:17:44

つまり自分のなかで1930年が激アツなんだけど95年前か

00:24:45

『火星の旅人 パーシヴァル・ローエルと世紀転換期アメリカ思想史』入江哲朗 著, 青土社, 2020
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3391

火星運河説(火星表面には知的生命体がかつていたとする説)を提唱した科学者パーシヴァル・ローエルの伝記。アメリカの「名門貴族」の放蕩息子だった彼は最初ジャパノロジストとしてラフカディオ・ハーンに影響を与えた(のちにハーンに酷評される)。その後は天文学者に転身して私財をはたいて天文台を設立し、火星に知的生命体の痕跡を「発見」。火星運河説は科学的に誤りだったが、H・G・ウェルズなどのSF作家に大きな影響を与える。彼(の時代)を取り巻く保守対革新、精神対データ、当時の派閥争い、ローエルの性格の功罪などのいずれも単純な対立構造に収まらない。/ もう逆に全部小説です、ドッキリですと言われてもおかしくないほど「変な人」の伝記だった。長めの小説だと思って手に取ると楽しいと思う。 ♇

青土社 ||哲学/思想/言語:火星の旅人
00:30:08

書評
https://www.repre.org/repre/vol39/books/sole-author/irie-s/

伝記なのになぜか最後に「どんでん返し」がある点も、事実は小説よりも奇なりというか、実際SFをはじめとした文芸作品へ多大な影響を与えた点からもあながち的外れな表現ではないような。
異なる世界の観測(幻視)もまたオルタナだよなと、どうしてもBUMP OF CHICKENの「天体観測」のサビのフレーズを思い出してしまう。

火星の旅人 パーシヴァル・ローエルと世紀転換期アメリカ思想史 | 単著 | 新刊紹介 | Vol.39 | REPRE
00:35:42

文脈バトラーとしては、またひとつ俺の文脈が強くなってよかったです。

00:38:12

そしてその自分の文脈=精神性において「見たいものは見える(見たくないものは見えづらい)」という恐ろしさを身にしみて感じました。金持ち一族のボンボンである点を除けば、俺がこいつだった可能性も十分あったんだよなと危機感を覚えました。