塩野七生氏もみなもと太郎先生も、ついでに司馬遼太郎氏も、ご本人が生み出した間違いや偽歴史もそりゃあ、作家だからあるだろうけど、大半は
「諸説あるうちから、もっともらしいものより物語として面白くなる説を採用した」
だと思うんだよね。
この場合、作家にすべての責を負わすのは酷だと思うのよ。
専門家ではない作家が最新の研究をすべて追って、どの旧説がすでに否定されているかなんて、把握できるわけがないし。
古い資料で見つけたオモロい説をつい自分の作品に取り入れるってぇのは、NHKの大河みたく時代考証家をつける予算の無い作家には、しかたがない面があると思うのよ。
司馬遼太郎氏は根拠すらももっともらしく創作したと言われている(私はよく知らない。伝聞)ので、別問題かもしれない。