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何か十代の頃とかって、好きな本とか音楽とか芝居とか、そういう大事なアイテムを、煉瓦みたいに自分の回りに積み上げて、その塀の中に閉じ籠ることで自分を守っていたような気がする。年を取ると、そういう武装を解除しても大丈夫な鉄面皮に成長できたというか。

それでも時々危うくなると、今でも再び塀の中に隠れたくなるんだが、もう当時のような熱量で抱え込める煉瓦なんか世の中にも手元にも残ってなくて、てへへ、となる。