フォーリングの好きなシーンは挙げ出すとキリがないんだけどそのひとつで、人間に対してはいっつも問題ばかり起こしてるウィリスが、飼ってる馬たちに飼い葉を山盛りあげてコロコロに太らせてるの見たジョンが「飼い葉はケチらないんだね」って声をかけたら、→
→ジョンに向き直ったウィリスが一拍置いてジョンにタバコの煙を吹きかけて、ジョンもジョンで目をつぶって煙を受けてるあの一連の流れ、あの中に詰め込まれてる感情があまりにも多層で、こういうものを表現するために映画という作品形態があるんだと改めて思う
そういや川っぺりムコリッタにも飲んで吐くシーンがあるんだけど、酒飲んで吐くやつみんな敵だと思ってる私から見ても「いや…もう飲んで吐くしかないよね…好きなだけ吐いて泣きな…」としか言いようがなかった
川っぺりムコリッタは全体通して音がいい映画なんだけど、嘔吐シーンももれなく音がいい上にやたら長いんで死ぬかと思った が、それ以上に良いシーンなので困る もう1回観るのがストレスなのにまた観たい
島田、あのままハイツムコリッタでいつも通りできるだけ穏やかに長生きして、最後はみんなに見送られてときどき思い出してもらっては語り草になってほしい めんどくせえやつだが幸せであってほしい
上手い人はいくらでもいるんだから自分にしか作れないものでやっていけばいいってのは確かにそうなんだけど、質なら自分への言い訳をなんとかできても「量」にはなすすべなく押し潰されるしかないのよ…