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展示作品の御紹介:薔薇水瓶
(11~12世紀|イラン)

イランで薔薇水が大量に作られるようになったのは、10世紀以降のことで、ヨーロッパや中国向けにも大量に、こうした薔薇水瓶に入れて、輸出されていた。中国、宋代の記録「宋史」や「宋会要」などにも、ガラス瓶に入れられた薔薇水がアラビア人によって宮中に献上されていたことが、しばしば記録されている。首部の膨らみは、薔薇水が一気に流れないように工夫された流れ止めで、今日のガラス瓶の口にもその機能が応用されているものが多い。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
hakone-garasunomori.jp/event/e
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

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