クリスタル・ガラスのサクラに、ガラスの小鳥がとまっていました。
展示作品のご紹介:船形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア)
透明なガラスで制作された船形の装飾水差。古代から、天然の素材を基に作られていたガラスは、含まれている不純物による発色が原因で、決して無色透明ではなかった。ヴェネチアでは13世紀末頃にこの不純物による発色を抑えるために、消色剤として二酸化マンガンを添加して無色透明なガラスを作り出し、より芸術的な作品へと昇華させていった。この船形水差も、装飾に少量の色ガラスを使用し、透明さがより引き立つように工夫されている。船のモチーフの器は、遠方からの富を運ぶ象徴として人気があり、船形水差が生み出される以前にも、カトラリー入れなどとして貴族たちの宴席を華やかに彩っていた。
今朝は晴れてクリスタル・ガラスのサクラが輝いていました。
効果フィルター使用
対物側がクロスでレンズ側がソフトです。
■Kenko PRO1D R-トゥインクル・スター 6X
■MARUMI DHG フォギーソフト
カメラ機種名:Canon EOS-1D X Mark III
レンズ:EF24-70mm f/2.8L USM
撮影モード:絞り優先AE
Av(絞り数値):5.6
展示作品のご紹介:人物行列文壺
(1500年頃|ヴェネチア)
コバルト・ブルーの小壺の胴部に、イタリア・ルネサンス時代のコスチュームを身にまとった男女と白馬に乗った天使、笛を吹く童子など合計34名の人物が歩いて行く姿が描かれている。15世紀末頃からエナメル彩技法の作品には、ヴェネチア派の画家の影響を受けて、人物表現が導入されるようになった。記念の祝賀図や祝祭図、記念坏としてふさわしい勝利の女神や神話図などを描いた祝坏形のものが多くみられる。