個人的には読みやすくするために漢字を開くのはどんどんやるべきだし積極的にやるよう心がけてるけど、考えてみればなぜひらがな表記にするのかの根拠がないなと思っていろいろ調べてみた
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まず一般によく言われているのは「漢字3割、ひらがな7割が読みやすいからあまり漢字を使いすぎるな」という言説。ただ、これだとわざわざ副詞を積極的にひらがな表記する理由にはならない。また、「副詞の漢字表記は硬い印象を与える」「副詞の漢字表記は一般に使われないことが多い」といった言説もあるが、これも根拠としては弱い。

「本来の漢字の意味とは離れた用法の漢字はひらがな表記すべき」という論も見受けられる。形式名詞をひらがなで表記すべきという点についてはこれが根拠だろうし、副詞もある程度ここに当てはまるものはありそう。(ex.「色々な」「様々な」「若しも」)

とか言っていたら、
副詞の漢字表記について論じている文献に出会った。なるほどなあ。

また、
漢字は視覚的弁別性が高いことを指摘する文献もある(この文献では、漢字3割法則は結果論だとしている)。少し論が飛躍している気もするけれど、ひらがなで表記されていることによって「この句は修飾句である」と読み手に暗示している可能性もあるかもしれない。

ただ、本ノート第2段落の論の逆で、「漢字の意味に沿った語は積極的に漢字表記すべき」という、前段の論とは矛盾した方針も考えられ、結局のところ程度問題なんだよなあという結論になってしまった。なんだこのオチは。

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そしてこんな論をこねくり回している間に、引用したかった元ノートを見失ってしまった