デイビットの「5分」について、個人的な感覚として「確かに人間の記憶なんて1日5分分あれば十分だもんな」という認識がある
例えば読むのに1時間かかる本があるとして、その内容全てに覚えておく価値があるかと言えば微妙なところなのよな。要点だけ覚えておけばいい。ってことは要点要点になる部分の記憶を繋ぎ合わせれば本の内容の記憶なんて数秒で済む。学校の授業で例えるなら最後の板書だけ覚えておけばいい。
「時間」という概念に囚われがちだが、イメージとしては24時間あるフィルムを細かく切って5分に繋ぎ合わせて収納している感じで、その5分に含まれる情報量については言及がない。つまり5分くらいかけて考えることを5秒ですませりゃいいだけだし、なんなら5時間かけて考えたものを5秒の結論にまとめてそこを覚えておけば済む話になる
「デイビットの記憶能力について発覚が遅れた」のは「それによるデイビットの活動に支障が一切なかったから」なわけだろうし。
「5分しかない」んじゃなく、「24時間周期で23時間55分が失われている」のもミソだと思うんだよな 1日はもつわけだし その間に終わらせるものは終わらせつつ、どうしても明日以降に持ち越しが必要なものだけ覚えておく感じ。
「気がきく」というカドックのデイビット評も多分その類で、推察して先回り必要なことをしたりして「記憶に残さなきゃいけないもの」を削減してるんだと思うんだよな
そうすると実際日常生活で「覚えてなきゃいけないこと」ってそんなにないわけで、正直「明日から5分ね」って言われたら(難しかろうけど)工夫と本人の記憶力次第でできなくはないラインだろう、とは思う
その「5分」の積み重ねは少年(を模したもの)を大人(を模したもの)にするには十分な時間だろう、と思う
だから記憶面に関してはあんまりデイビットに対しての悲哀って感じてないんだよな そういう人もいるよね!ぐらい
どちらかといえば一人でカルデアスの脅威に対して奔走していたことへの気持ちが強い
デイビットもたしか「10年」なんだよなヴォイドになってから
2章が終わるのが「10周年」たる来年 ソロモンが最後に世界の終わりを見てロマニが一人で走り続けてきたのも「10年」
そこにめちゃくちゃになる 絶対に「10年」の部分は意図的に作ってると思うんだよな