鹿革ジャケットを愛しすぎた男が、「世界で唯一ジャケットを着る男」になりたくて他のジャケット着用者を次々に殺害するという、ちょっと何言ってるかわからないフランス製スリラー。
念願だった100%鹿革のジャケットに7,500という大金を払っていて、あまりの額にフランかと思ったら普通にユーロだった。日本円で100万くらいですよね。
そう広くもなさそうな田舎町で次々に人が死んでる(しまいにはホテルの部屋を蹴破って他の客を殺害)のにまるで騒ぎにならないのがシュール。
主人公以外も、担保に預かった金の指輪を自分の指に嵌めて、挙げ句猟銃で自殺するホテル従業員とか、ツッコミどころが満載。その死体があからさまに人形で、造りのチープさは一周回って面白くなってくる。
「最初から」主人公の嘘に気付いていたらしいドゥニーズは大金貢いどいて結局何がしたかったんですかね?
意外とグロテスクな描写は少ない(前述の通り死体がチープ)し、頭空っぽにして笑えるB級映画としてはなかなか楽しめました。