所謂「主人公3人組」に当たる乱太郎としんベヱには長期休暇中の「(家族との)思い出し笑い」が存在し、かつて家族どころか村そのものを焼かれた摂津のきり丸には「思い出し笑い」が存在しない、あるいはその描写が提示されないというのがかなりオタク心に来た……
それは、きり丸と土井先生は「家族のような関係」を築いており、土井先生はきり丸のことを「同じような生き方をしているから」という理由で傍に置いているけれど、社会における「血の繋がった家族」とは明確に異なるという現実を突き付けられたことにもなると思う
だけどそれが事実なんだ……土井先生ときり丸はどれだけ心を通わせても「本物の家族」にはなれず、だけどだからこそ「いつ誰が死ぬかも分からない戦乱の世」において互いを愛するんだわ……
それってセクマイとかBLとかそういうの関係ない根本的な人間同士の「愛」ではないですか?
私は土井半助と摂津のきり丸が、どんな形であれ、共に幸せに生きる世界を望むことしか出来ない……健やかであれ……