なんかよくわからないけど、引退したすぎてしんどくなってきた
> 早稲田大学理工学術院専任講師のシモセラ エドガーさんをアドバイザーに招聘しました。
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思ったよりガチだ……
直樹くんがうちに泊まるのは、年に1回あるかないかくらいである。だから、珍しいイベントだけど、用意がないわけではなかった。今日は、台風に備えて、直樹くんのお母さんが職場に泊まり込みらしく、ひとりで家を守るのは心細かったらしい。
用意があるといっても、寝室が余計にあるわけでもないので、わたしのベッドに二人で寝転ぶことになる。よく、うとうとしては、一緒にお昼寝したりしてるので、今更だよね?
直樹くんが「早めに寝ないと、雨の音で眠れなくなるぞ」と言うので、早めにベッドに横になった。
常夜灯の下、それぞれのタオルケットに包まって、お話ししながら夜が更けるのを待つ。
「明日は何時間目まで休校になるんだろう?」
「台風が去っても、電車が動いてなきゃ先生たち来れないだろうし、1日丸々休校になったりしてな」
「なるかなぁ?」
「ならないだろうな。あの勉強馬鹿の根性論学校じゃ……」
1日休校になったらうれしいな、とも思いつつ、普段と違う通学ができるのはちょっと楽しそうだから、授業があってもいいかも、なんて考えてしまった。
ま、どっちでもいいか! 自分の中で納得したところで、眠りやすい体勢を求めて、ごろーんと転がり、仰向けの直樹くんの腕に抱きついてみる。たまにしかできないから、ちょっとくらい甘えてもいいかなぁって思ったんだけど。
「春乃、さすがに暑い」
怒られちゃった……。まぁわたしも、やってみて気づいたけど、夏にやるものではなかったね。
「むーっ」と唸りながら、また転がって、壁と対面する。なんだかほどよく、眠気が襲ってきた。「ごめんって」というささやき声と共に、頭をなでられているうちに、意識が遠のいていった。