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io民に天文やってる人、天文に興味ある人がどのくらいいるか知りたいので、ちょっと威力偵察をやってみたいと思います。

自分は横浜で主に自宅ベランダから撮ってるひきこもり天文家です。光害地での撮影なのであまり派手な写真は撮れてませんが… 貧乏性なので手持ち機材で撮れそうなものは何でも撮ります。月、惑星、彗星、太陽(白色光のみ)、DSO(=星雲星団等)、流星、人工衛星。遠征しないので星景はほとんど撮りません。

まずはDSOから。今年8月17日に口径85mmの屈折望遠鏡で撮った M20「三裂星雲」と散開星団 M21 のツーショット。モノクロカメラによる撮影ですが、1枚目はカラーフィルターを使って撮ったものをLRGB合成したカラー写真。2枚目がHαフィルター(赤い星雲に特異的な波長だけを通すフィルター)で撮ったモノクロ写真。

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これは三裂星雲を撮った後ついでに撮った M16「わし星雲」です。赤い星雲ですが、時間がなくてHαのみのモノクロ。

人工光にはHα線がほとんど含まれないので、光害のひどい横浜の空でもHαで撮ると赤い星雲はクッキリ写ります。モノクロなので映えませんが… (インスタではウケが悪い)

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これは7月30日の明け方に撮った木星。口径18cmの反射望遠鏡で撮りました。拡大光学系と合わせた合成焦点距離は7300mmくらい。

右側に木星の衛星が2つ写っています。上がガニメデ、下がイオ。ガニメデは表面の模様らしきものが見えていますが、本当の模様なのか光学的に発生した偽の模様なのかまだ審議中。イオは模様はわかりませんが地面を覆う硫黄化合物に由来する黄色っぽい色が出ています。

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上の木星のタイムラプス動画です。約12分間撮影したデータから150倍速で仕上げました。色調の調整とかはあまり詰めれてないですが…

木星の自転は10時間弱で1周するのでかなり速い方ですが、150倍速程度だとじわーっとしか動かないですね。ぼーっとしてると気付かないかも。衛星の方も見かけ上木星に近付く方向に動いてます(木星の裏側に回る途中です)。

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また地味な写真になりますが、これは8月18日に撮った太陽のクローズアップ。口径85mmの屈折望遠鏡に特殊な減光フィルターを装着してモノクロカメラで撮ったものです。2枚目の写真は1枚目の写真の黒点の部分を拡大したもの。

黒点以外の太陽面全面に広がるつぶつぶした模様は「粒状斑」です。太陽の表面では熱対流で内部から湧き上がってきたガスが宇宙空間に接する面で放熱して冷えたガスがまた内部に沈んで行く、ということが繰り返されていて、冷えてる部分が暗く写っています。

:keikai:
【注意!】 太陽の観察・撮影には専用の機材が必要です。専用の機材があっても些細なミスや不注意が失明や火災などの重大な事故につながる危険性があります。未経験の方は専門家の指導の元で観察・撮影してください。

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とりあえずこのくらいで。また夜にでも偵察に来ます。。。