💬 Commented on "Missing global per-ip rate limit leads to service abuse": KisaragiEffective "はっきり言ってこのアイデアは気に入らないです。
荒らしが大変というのであればIPアドレスという原理的に可変なものによっていたずらに制限を増やすよりも、発信内容によって制限するべきだと考えています。
一般に、私は荒らし対策というもの。その一部は https://github.com/shrimpia/great-ebichiri-wall に見られるActivityPubのパケットに介入して条件付きでパケットを捨てるものや、 #13210 (#13207) に見られるようにすでに全世界のサーバーで使える機能としてその地位を築いてきました。
「偽陽性率ができるだけ低くなるような防御方法」という点において、このissueは少し考えればわかるような欠点を抱えています。一番大きな点は変動IPアドレスや共有IPアドレスについて全く考えられていないことです。一般にIPアドレスと言っても、IPv4アドレスとIPv6アドレスの2種類が存在し、全世界において広く普及しているのはIPv4アドレスになるであることは自明に了解されるものかと思います。現時点のIPv4アドレスの割当はISPのポリシーによっても異なりますが、時間帯によって異なるエンドユーザーへ割り当てられたり、NATのように終端がISP側のゲートウェイだったり、ルーターの電源を消すと違うIPアドレスが割り当てられたりといつまでも同じIPアドレスで有り続けるケースのほうが少ないです。IPv6アドレスであればCIDR記法における/64以下がランダムに割り当てられるケースが多いためなおのことそうですが、日本以外ではIPv6網があまり普及していないためここでは考えないことにします。
話を戻すと、そのような切迫したIPv4アドレス空間の運用においてIPアドレスが頻繁に変わるため、特定のIPアドレスをキーとすることは無意味です。無意味どころか、マンションやアパートなどのケースにおいてNATまがいのことが行われていた場合にはNATより終端側の潜在的な利用者が無実の罪で利用を制限されることに繋がります。
そういったケースをよく理解しないままこの機能を有効にする管理者は多いのではないでしょうか?私はMisskeyのUIやmisskey-hubの説明不足が解消されない限り、こういった諸刃の剣の防御機能には賛同できません。潜在的に必要な管理者が居る可能性があるのは同意しますが、Misskey本体に導入するにはリスクが大きいと考えます。"
https://github.com/misskey-dev/misskey/issues/14951#issuecomment-2475308829