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芳子の部屋からは木々が見える。
「裏の酒井の墓塋(はか)の大樹の繁茂(しげり)が心地よき空翠(みどり)をその一室に漲らした。」
それを見ながら芳子が思い悩むシーンが美しい。
「雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。」
しかし、芳子とその恋人との間に肉体関係がない前提では芳子の東京暮らしと勉強を応援して、恋人を故郷に帰そうとしていたのに、いざ肉体関係があったとわかったとたん、芳子の方を故郷に帰すって何それ。
芳子は図書館に見習いの仕事も見つけていたんだぞ。女だけに罰を与えて楽しいか時雄。おまえなど夜着の襟の天鷲絨で窒息してしまえ、と思いました。
勢いのよさで思わず笑ってしまったのは、たとえば
「これはつらい、けれどつらいのが人生だ!」
「矛盾でもなんでも為方(しかた)がない、その矛盾、その無節操、これが事実だから為方がない、事実! 事実!」
みたいなとこ。ノリノリ。
『蒲団』読み直した。
話そのものは相変わらず(というか昔読んだときにも増して)胸糞なんだけど、とにかく勢いとテンポがいいのに感心した。情景描写も、適度な分量に抑えられつつ鮮やかに美しい。
そうかー。こんなだったかー。
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若い女にぐっちゃぐちゃに翻弄されたい系でいうと、谷崎(たとえば『痴人の愛』)とか太宰(たとえば『カチカチ山』)とかもそうか
『蒲団』、中学生だったかのときに読んで、ぐえぇぇぇと思って以来読み返してないな。今読んだらどう思うかな。
“とにかく、男は弱いよな。惑溺するよな。そう思ってしまう。” https://htn.to/i1Uoaa3BTt
@kamanobe それはつらいです……。わたしの家族だったら病院を勧めるところですが、もし症状が変わらないか悪化するようであれば、救急電話相談(#7119)への相談も選択肢に入れてみてください。くれぐれもお大事に。お返事不要です。