蓮のこれまでのラブライブとの決定的な違いってキャラクターがやってる実際の配信やフルのライブそのものをファン目線で見ることが出来るところだけど、自分的にはファンとしてキャラと同じ世界に生きて関与出来るみたいなことに良さを感じているわけではなく(そういう欲求は無い)、キャラクターがやっているスクールアイドル活動を具体的な形で見ることが出来る、それによってキャラクターの解像度が段違いになるところだと思ってるんですよね。
例えば16bitを観た時に『わたしの大切なもの』(あるいはラスワルや銀風)を実際にゲームとしてプレイしてみたいって思う。
そういうエンタメコンテンツを扱ったジャンルの作品に触れた時ってそこに登場する作中作を実際に見てみたい(やってみたい、読んでみたい)と思うのは自然な気持ちじゃないですか。
それをスクールアイドルというジャンルで叶えてくれるのが蓮ノ空だと思うんだ。
めぐちゃんとか驚くほど配信(特に単独配信)でのトークが上手い。
それって実際にめぐちゃんがスクールアイドルとしてやっている配信"そのもの"を見ることが出来るから初めて実感として知ることが出来ていることなわけじゃないですか。
今までのラブライブのようにアニメやシナリオの中で配信をしている姿を少し描写されるのを見るぐらいじゃ、ここまで実感として知ることは出来ない。
シナリオとして切り取られた姿を覗き見るだけじゃ知ることが出来ない、実際にスクールアイドルをしているそのままの姿を見ることが出来る。
私みたいにキャラと同じ次元に生きたいという欲求の特に無いオタクでも、少なくともそういうところにはこの形のコンテンツでしか叶わないものがあるんですよ。
表現者をしているキャラクターが実際にどういう表現をしているのかって単純にオタクとして知りたいものでしょ。
曲単位のライブパフォーマンスで言えば今までのラブライブでも見れていたものだし、他の二次元アイドルコンテンツでも見れるけれど、ライブ以外にも配信とかやってるって言うのは今までのシリーズでも言及こそはあれ、実際にその配信そのものを見れるのは蓮が初めてで。
そういうところを楽しんでるところもあるんだよ。
(もちろん、そういうスクールアイドルとしての具体性を感じられるってコンテンツとしての構造だけが良さなのではなく、二次元のキャラクターにも現実の我々と同じだけの時間が容赦なく流れているってことをやろうとしてるシナリオ面のこととか好きな要素は他にも色々あるけれど)