18:28:56 @ncrt035@gnosia.info
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※pawoo.netの方で公開制限をかけて投稿してしまったのでこちらに再掲.
D. Butterfield, The Early Textual History of Lucretius' De Rerum Natura (Cambridge, 2013)
ルクレーティウスの主要写本はO, Q, 断片的に伝わるGVU(著者はSという記号でこれらをまとめることを提案する)という9世紀頃のものと,ポッジョ・ブラッチョリーニによって発見された写本から発するイタリア写本群(Itali)に分けられ,これらのうちQとSは共通の本(ψ)から由来すると考えられるが,イタリア写本群とその他の写本との関係について色々議論がおこなわれてきた.
著者を含め最近の研究者は概ねイタリア写本群がOから派生したと考えていて,その場合これらのイタリア写本群はルクレーティウスのテクストを再建する上で独立した権威は持たないことになる……これはなかなか大きな進展ではないか! と若干テンションが上がりました.

22:41:17 @ncrt035@gnosia.info
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ペトラルカ『親近書簡集』の羅仏対訳,シリーズの最終巻で20~24巻を収める.V. Rossi校訂ということは国定版のテキストに基づいている.イントロダクションをU. Dotti先生が書いていて,この人も羅伊対訳を出しているけどもなかなか手に入らない……
こんなものが2015年に出ていたのはちゃんと把握できてなかったよ.
lesbelleslettres.com/livre/177