22:48:58 @mtn_river@misskey.soda-net.com
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『ライトハウス』も劇場で見そびれたのでそのうちアマプラで観ます https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09ZJCVZFQ/ref=atv_dp_amz_c_Z0r2A3_1_1

Amazon.co.jp: ライトハウス (字幕版)を観る | Prime Video
22:41:55 @mtn_river@misskey.soda-net.com
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あの10弦ギターはブラジルの楽器で「ヴィオラ・カイピーラ」と言うそうです。いい音〜:ablobguitar:
でもチューニングはどうやるのか全然分からない 見た目が複弦ギターぽいからペグ5個かと思ったらペグ10個ついてる

『I Want to Break Free』のカバーが良かった
https://music.apple.com/us/album/moda-de-rock-ii/1068899240

RE:
https://misskey.soda-net.com/notes/9bkpns18xr

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Moda de Rock II by Ricardo Vignini & Zé Helder
22:35:05 @mtn_river@misskey.soda-net.com
『バクラウ 地図から消された村』感想としての長いメモ🛸 田舎のヤバい村つながりで『ミッドサマー』の感想もちょっと含みます
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『バクラウ 地図から消された村』(原題:Bacurau, クレベール・メンドンサ・フィリオ, ジュリアーノ・ドルネレス, ブラジル・フランス, 2019)
劇場公開当時に気になりつつも見に行けなかった。今日アマプラで観た。

1:鑑賞者の心構えについて考えさせられた
例えば私はスラッシュホラーを鑑賞するときには「ヨッシャ今から愚かな人間がドンドン死ぬぞ!」と「ワクワクする」姿勢で挑む。
本作では車が棺桶を踏み潰す冒頭シーンから「じわじわ怖い系のホラー」かな? という態度で接しはじめ、テレサ(祖母の葬儀に帰省した女性)が田舎の村でサイコホラーな厭な目に遭うのだろうかと観ていた。かと思ったらテレサはふつうに村に馴染んでいるし、チープなUFOが飛んできたあたりでどんな顔をして観たらいいのか分からなくなった(2020年代現在、未確認飛行物体は「ドローン」と呼べば片付くんだよなと思いながらUFOを観てたら本当にただの無人偵察機で笑ってしまった)。
ブラジル北東部の田舎のバクラウ村(=映画『バクラウ』)がどんなところなのか知らずに『バクラウ』を観始めた私は、はじめどんなふうに振る舞えば良いのか(どんな鑑賞態度で見ればいいのか)分からなかった。映画の展開に振り回されながら徐々に作品に対する鑑賞態度を固めていく感じは、異郷を観光する時の「徐々に分かってくる」感じに似ていた。
「どんな顔して見ればいいのか分からない」と思う自分を通じて、鑑賞者は「ジャンル」によって鑑賞態度を変えるのだと気づいた。それは対人関係に於いて相手にレッテルを貼って、相手を理解する気になっている時のようだった。
私がこの作品のジャンル=鑑賞態度に惑わされた点について、この映画が
Wikipedia日本語版の項目によれば「西部劇や近未来SF、辺境ホラーなど、様々なジャンル映画の要素を一緒くたにした奇抜なストーリーテリングで現代の寓話風に描いている」(Wowowでの紹介文)表現方法にまさに振り回されたのだろう。
鑑賞を終えた今、本作のジャンルは南米文芸でいうマジックリアリズムだったのだろうと判断した。

2:本作が未来の出来事であると端書きされている点について
トニー・ジュニアがアメリカ人傭兵(?)を雇ってバクラウ襲撃を計画したのがいつなのか。たまたま選挙が近づいているタイミングだったのか、長老の死去により計画に移したのか。後者だとすれば(私達の生きる現実の)今はまだ長老は生きており、引き金は引かれていないのだと夢想する。
本作を完全に寓話として読むなら、優秀なリーダー・メンターが倒れた時にそこに付け入る者が現れて紛争や戦争が始まるのだと、今はまだ始まっていないだけなのだという暗澹とした心地になった。

3:アメリカ人傭兵(?)
メンタルの練度がダメダメだから、プロの傭兵どころか、殺人願望のあるヤバい連中を集めただけなのではないかと思っている。殺人の興奮でアオカン始めるのはプロではないでしょ。
マイケルがすっとぼけながら仲間を射殺していたのは ①マジで気が触れていた/②分け前を総取りしたかった/③実は本件に乗じて殺人願望のあるヤバいアメリカ人たちをブラジルのど田舎で始末するミッションを任されていた のどれかだと思っている。命乞い時のセリフを聞くと②ぽいが、演技を観ていると①にしか見えなかった。
「報復が始まるぞ」的な捨て台詞を言ったけど、果たしてアメリカからの報復はあるのだろうかと疑問がある。マイケルもトニー・ジュニアも、アメリカ合衆国にとっては捨て駒だった気がしてならない。

4:人種差別等と歴史的背景の解説
襲撃者のグループがアングロサクソン系白人かどうかで互いに差別感情を隠しもしなかった一方、バクラウの住人は人種的多様性に富み、住人同士の差別の描写もない。
というのも『バクラウ』はブラジルの逃亡奴隷集落(
キロンボ - コトバンク)を踏まえているようだ。映画鑑賞後にこの記事(https://e-magazine.latina.co.jp/n/n19960ba63216)で知った。海外作品の鑑賞時、現地では当たり前の知識・教養が欠けていると作品を十分に鑑賞できないので、こういう解説記事はありがたい。OP曲の歌詞解説も読めてよかった。

5:味付け
ストーリーライン自体はシンプルでいい。
ゴア描写も自分的にはこんなもんでちょうどいい感じ。辛口じゃなくてピリ辛ぐらいで良かった。(アリ・アスター監督のゴア描写はギャグっぽくはあるけどちょっと露悪的だな〜って思っている。でもアリ・アスター監督の真髄は「これから厭なことが起こるぞ」っていう溜めの描写で、だからゴアはあれぐらい派手でいいのかな)
冒頭ブチギレてるドミンガスはなんだったんだろうね? とスッキリと解消できない謎シーンが多々あるのも良い。
散々全裸シーンを見せられたあと「なんであいつ全裸なの?」と視聴者全員が思っていたことをワンテンポ遅れて言う襲撃者のシーンも良かった。私も全裸園芸マンになりたい。自宅の温室いいな〜。

6:ついでに『ミッドサマー』との比較
「ジャンル」が違うので比較によって得られる新たな作品評はないけど、1点だけ。
『ミッドサマー』の生贄の薬が全然効かないのが『ミッドサマー』のギャグポイントだと思ってるんだけど、『バクラウ』の薬はバッチリ効いてるっぽのが面白かった。それだけです。

7:総評
歴史博物館は大事。知らない村や町を訪ねるときは歴史博物館に立ち寄ろう。
博物館の壁についた血は記念に残そう、という住人の姿勢が、今思い出すとなんかいいなあと思う。鑑賞中にリアルタイムで得る興奮やカタルシスは薄いけど、思い出すとじわじわと良かったなと思う作品だった。

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バクラウ 地図から消された村 | 映画 | WOWOWオンライン
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キロンボ(きろんぼ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
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映画『バクラウ』解説 ─ パンフレットに解説を頼まれたつもりで勝手に新作ブラジル映画の解説文を書いてみた|e-magazine LATINA
20:58:40 @mtn_river@misskey.soda-net.com
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@soda 本当にそうだったんですね笑 良い名前です👍

19:29:24 @mtn_river@misskey.soda-net.com
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このインスタンスのドメイン、意図されてはいないだろうけど「そうだね」っぽくて良い距離感

18:11:41 @mtn_river@misskey.soda-net.com
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『バクラウ』を観た マジックリアリズムなのかもしれない?