07:48:05
icon

展示作品のご紹介:アイス・クラック瓶
(16-17世紀初頭|ヴェネチア)

16世紀から17世紀初頭にかけて、ヴェネチアン・グラスの一技法として創出されたアイス・クラック技法は、作品を成形する際、熱く熔融状態にあるときに、冷水に瞬間的に投入し、表面にマスクメロンのような氷裂文を入れる技法である。その後、加熱して亀裂の鋭角的な部分を滑らかに仕上げる。この技法は、レース・グラス技法とともにヴェネチアン・グラスの秘法の一つであった。アイス・クラック技法による作品には、瓶の他に鉢や坏など多種多様なものがあり、当時人気を博した技法の一つであったことがわかる。

2025年初春 所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界」
hakone-garasunomori.jp/event/2
会期:2025年1月25日(土)から4月13日(日)まで。

Attach image