11:43:44 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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展示作品のご紹介:点彩扁瓶
(16世紀|ヴェネチア)

ラッティモと呼ばれる乳白色ガラスの代表的作品。16世紀特有のエナメル点彩と金彩が施された扁瓶で、同形式の透明ガラス作品も作られていた。扁瓶や扁壷はもともと聖地の聖水を汲んでくる巡礼瓶にその形式の源流があった。この扁瓶もイスラム・グラスの長頚扁壷の面影をとどめており、同様に点彩、外周のひれ飾りにもイスラムの影響の痕がみられる。この作品は、そういった面からも、ヴェネチアの16世紀を代表する作品の一つである。なお、乳白色ガラスは、中国の白磁への憧憬から、この頃より盛んにガラス製の模造磁器として作り出された。

2021年仮面祭企画展:ヴェネチアン・グラスが映す栄光 -ペストを乗り越えた先に-
hakone-garasunomori.jp/event/2

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2021年仮面祭企画展:ヴェネチアン・グラスが映す栄光 -ペストを乗り越えた先に
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10:14:42 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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収蔵作品のご紹介:花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット
(1880年頃|ヴェネチア|サルヴィアーティ工房)

ステム(脚部)の装飾が特徴である大型ゴブレット。脚部は、縦モールの入った円環の内側と外側にひれ飾りが施され、その中心部には白い花の装飾が熔着されている。坏身や脚台部は青みをおびた半透明乳白色のガラスを使い、幻想的な美しさをもつ作品に仕上げられている。これはヴェネチアン・グラスの伝統を踏襲しつつ、 新しい時代に合ったデザインを取り入れることによって、19世紀後半に大きな人気を博したサルヴィアーティ工房の典型的な作例である。ステムに施された過剰ともいえる装飾が、この作品の受け入れられた時代の美意識を物語っている。

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19:42:09 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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冬季休館のお知らせ

箱根ガラスの森美術館は、2022年1月11日(火)から1月21日(金)まで休館とさせていただきます。
大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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12:50:32 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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収蔵作品のご紹介:船形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア|推定アルミニア・ヴィヴァリーニ作)

透明なガラスで制作された船形の装飾水差。古代から、天然の素材を基に作られていたガラスは、含まれている不純物による発色が原因で、決して無色透明ではなかった。ヴェネチアでは13世紀末頃にこの不純物による発色を抑えるために、消色剤として二酸化マンガンを添加して無色透明なガラスを作り出し、より芸術的な作品へと昇華させていった。この船形水差も、装飾に少量の色ガラスを使用し、透明さがより引き立つように工夫されている。船のモチーフの器は、遠方からの富を運ぶ象徴として人気があり、船形水差が生み出される以前にも、カトラリー入れなどとして貴族たちの宴席を華やかに彩っていた。

「冬季休館のお知らせ」
2023年1月10日(火)~1月20日(金)は冬季休館となります。
大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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09:16:39 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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クリスタル・ガラスのサクラ
hakone-garasunomori.jp/garden/
展示期間:1月20日から5月19日まで(予定)
桜の花と葉を表現したピンクとグリーンのクリスタルガラスが、太陽光と風をうけて、きらきらと美しく輝きます。

※1月9日(火)から1月19日(金)の11日間は冬季休館とさせていただきます。

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クリスタル・ガラスのサクラ